亀の生活

□お題3
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あれからもう何年か経っただろうか

何が原因なのかわからないままで、突然とそこから消えた。無くなったのは彼の武器である棒だけ
他には何も無くならず、修理もメンテナンスもされなくなった機械は次々と壊れていった。見よう見まねでやってみても出来る筈もなく、俺はバイクぐらいしかメンテナンスが出来ない(それもほんの少しだけ)
壊れた機械を見る度にアイツを思い出し、原因は自分だったのだろうかと自己嫌悪に陥った。兄弟も父も何も言わなかったが、内心ではそう思われていたのかも知れない
たった一人欠けただけで家族の絆は崩れていった。レオが修行で居なかった時もギクシャクしていたが、あの時はまだレオが帰ってくるという確信と安心感があったから耐えれた。でも今回は違う。生きてるのか死んでるのかさえ分からず、それを確認する術もない
俺たち兄弟の関係は最悪なまでに険悪となり、そんな状況ではフット団に勝てる筈もなくお互いがお互いの足を引っ張り合って、敗因を擦り付け合った。会話もなくなり始めた頃、フット団の急襲を受け、先生が俺たちを逃がすために死んだ。それが決定打となり、俺たちは散り散りになった
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