黒子

□無口な彼女、彼氏の家に居候。
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ー翌日ー

「さて、始めるわよー!」

リコの掛け声で冬舞の荷物運びは始まった

「1人2箱ね、荷物置いたら走って帰ってくること」

数十分後…

「テツヤ…テツヤ…へーき?」
「はい…たぶん平気です…」

黒子はノックダウン寸前

「テツヤ…これ、貸したげる…」
「あ…ありがとうございます…」

冬舞が黒子に貸した物は、キャスター付の台車だった

「あっ!!黒子ずりぃぞ!!」
「タイガ…うるさい」
「ぶへっ!?」

冬舞は火神に得意の回し蹴りをお見舞いした火神は静かになった

冬舞は黒子に甘いらしい

「あ、荷物落としたら冬舞の回し蹴りだから」
「…っ!?マジかよ…」
「ひゅーが?…落としたら、ひゅーがも…だから…」
「…はい…」

日向には愛故に厳しい



荷物運び開始から約1時間が経過し、冬舞の荷物も全て日向家に運び終えた

「…俺…もう死にそう…」
「…俺も…」
「皆、ありがと。お疲れさま」

運び終えた部員は皆ジムの前に倒れ込んでいた
中には冬舞の回し蹴りを何度か受けて痛がる人もいた。日向もその他一人である

「さぁー、体育館行って練習するわよー」
「えぇっ!?カントク、俺ら死んじゃうって!!」
「えー…。しょうがないなー、練習は午後から。じゃ、ここで解散」

練習は午後になり、部員は個々に帰っていった

「リコ姉、ありがと。助かった」
「いいのいいの!!かわいい妹の為よ、これくらいなんともないわ!!」
「カントク…何もしてないじゃん…」
「リコ姉は私と一緒に見張りしてた」

冬舞とリコは部員が荷物を落とさないか、部員と一緒に行動していた
ちなみに冬舞はローラースケートで日向に付きっきりだった

「ひゅーが2回落としたね」
「あれ、めっちゃ痛かった…」
「ローラーシューズ履いてたからあんまり強く蹴ってないけど」
「まじかよ…」

ローラーシューズを履いていてあの痛みだと、履いていない時の痛みはどれ程だろうか

「まぁ、あんなに動けるようになってよかったよ」
「そうね、ちょっと見ないうちにこんなに元気になっちゃって。パパも喜ぶわ」
「向こうでタイガといっぱい練習したから」

冬舞はとびきりの笑顔で答えた

「そろそろ帰るか、荷物も部屋に置かなきゃなんないし」
「うん、リコ姉またあとで」

冬舞と日向は家に帰っていった
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