TOSロイド逆行小説

□1、蒼天使の目覚め
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「ん・・・」

目が覚めた・・・
いつものことだ
天井だって見覚えがある
しかし今回は何かが違った
ググッとベッドから体を起こし、周りを見渡す

「俺の・・・部屋・・・?」

そう、自分の部屋だ。それは理解できる
だが・・・

「俺の部屋って、こんなに綺麗だったか?」

世界中に散らばるエクスフィアを探して数十年
そんなに時間が経てば嫌でも物は古くなる
その筈なのに・・・部屋自体すら、何年も時を巻き戻したかのように綺麗だった
ふと壁にかかっていたカレンダーを見て、俺は驚愕する

「なんだって!?ありえない・・・ありえないぞ・・・」

カレンダーに記された日付は今から百年近く前を示しており、ご丁寧にも今日が予言の日であることがメモしてあった・・・
つまり

「過去・・・ってことかよ・・・?」
『そのとおりです・・・ロイド』
「なっ!?その声は・・・まさかマーテル!?」

当然頭に響いた声に驚く

『はい・・・私です・・・』
「なんであんたが?ていうか頭に直接話しかけるって・・・」
『ごめんなさい。気付けば貴方の中に精神が入っていて・・・過去に来てしまった原因は私にもわかりません・・・一体どういうことなのでしょうか・・・』

訳がわからない
急に過去に戻ったと思えば、今度はこの時はいない筈の女神マーテルが話し掛けてきた
しかも精神が俺の中にって?誰か説明してくれ・・・

馬鹿でなくても混乱する話

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