TOSロイド逆行小説
□2、結局原因は?
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「で・・・俺が思うに、原因はひょっとしてエターナルソードじゃねぇかなと・・・マーテルはどうだ?」
昔からお馴染みの赤い服をのそのそ着ながら彼女に問う
『そうですね、否定はできません。あれはほぼ万能ですから、時を戻すくらい造作もないかと・・・それにあの時は・・・』
「ああ・・・俺も覚えているよ」
驚きが大きくて一瞬忘れていたが、時間が経つうちに段々と思い出してきた
記憶が正しいのならここに来る前、俺は成長した世界樹の前でマーテルと優雅にお茶会をしていた・・・(ついでにユアンも加えて)
そこでずっと持ち歩いていたエターナルソード(何気に邪魔だった)を御守り代わりとして、世界樹の傍に刺したところで記憶が飛んでいる
「・・・・・・」
『・・・・・・』
思いっきりあの剣のせいじゃね?
『ロイド・・・1つ訊きますが、あの時こうしたらよかったなぁとか・・・過去に戻れたらなぁとか・・・ちょっとでも考えたことありませんか?』
「・・・・・・ないとは言い切れない」
『もしかしたら・・・世界樹の傍に刺したことで、その思いを宿した剣に更なる力が加わり、発動してしまったのでは?」
マジですか・・・てことは
「・・・原因って・・・俺?」
『ええ、恐らく・・・』
何とも言えない空気が漂った時、下の階から親父の怒鳴り声が聞こえてきた
「ロイド!いつまで寝ていやがる!!学校に遅刻するぞ!!」
「起きてるよ親父!今行くから!」
うん、ひとまず助かったぜ親父
仕方ねぇ・・・考えるのは後にして、まずは学校だな
まだ戦いは始まってすらいないのだから