TOSロイド逆行小説
□3、信託の光
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黙ってしまったマーテルを気にしつつも、学校に着き席に座る
ジーニアスやコレットと軽く挨拶をし、リフィル先生が教室に入ってきて授業が始まる
普段と変わらない平和な日常だが、これももうすぐ・・・
「ロイド・アーヴィング?聞いているの?」
そんなことを考えながらボーっとしていると、先生が近づいてくる
「きっ聞いてるよ・・・!」
「はぁ・・・今日一度も寝ていないのは大きな進歩なのでしょうけど、まだまだね」
久々に学校で授業するのに、寝る気なんて起きないっての・・・これからのことを知っているのだから尚更・・・
「では、神子コレット。世界再生について答えて」
「はい。ディザイアンを封印する旅のことです。世界を護る精霊を解放してマナを復活させます」
世界再生ね・・・コレットを犠牲にしてシルヴァラントを救う・・・
誰もアイツの苦しみを知らずのうのうと生きていく。ああなんて・・・
「くだらない・・・」
小さく呟いた俺の声は、自分でも驚くほどの冷たさだった
ハッとなりきょろきょろと周りを見るが、どうやら聞かれていなかったみたいだ
『ごめんなさい・・・私のせいで多くの人が傷ついて・・・』
「マーテルせいじゃねぇよ・・・気にすんなって」
この話しは置いといて、今後どうすっかなぁ・・・クラトスや先生は鋭いから気を付けないと勘付かれるかも・・・
先生はいいとしてクラトスには絶対知られてはいけない。ミトスにでも報告されたら厄介だ
そこまで考えた瞬間、カッ!と目を開けていられないほど強い光が襲ってきた
徐々に光が弱まりスッと目を開く
「信託・・・・・・」
『ロイド・・・』
「大丈夫だよ、マーテル。行こう」