TOSロイド逆行小説

□5、優しき親友
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「友達?」
「うん。信託があったことを伝えたいんだ」

マーブルさんか・・・俺にあの人が救えるのか?

《放っておいて!おばあちゃんの仇なんかに助けられるくらいなら、死んだ方がマシよ!!》

まさかこれがきっかけで村が襲われて追放されたり、誰かに恨まれるなんて思いもしなかったよ・・・
ああ、ディザイアンに狙われるのもな

『今の貴方ならできます・・・自分を信じてください』

マーテルに言われ、俺はジーニアスに緩く頷いた

「別にいいけど・・・人間牧場に行くならやめた方が・・・」
「なっ何でわかったの!?牧場に行くって・・・」
「そりゃあ村にいるなら俺についてくる必要はねぇし、村の近くに住んでる人ってのも俺以外いないと思うから自然と牧場にいるかと」
「うん・・・そのとおりだよ。いっつもお腹空かせてるからさ・・・せめてこのクッキーだけでも渡したいんだ」

ダメかな・・・?とジーニアスは不安そうな顔で見てくる
2人で行けばまたディザイアンに見つかってしまうだろう・・・かと言ってジーニアスだけ行かせるのも危ない
だったら・・・

「なあ・・・俺1人でそのクッキー渡してきちゃダメか?」
「え?」
「ほら、今日はディザイアンがコレットを襲ってきただろ?何かイレギュラーなことが起きたら大変だ」
「そうだけど・・・でも・・・」
「信託のことを伝えたいなら、手紙を書いたらどうだ?それなら喋ってて見つかることもないし、直接話すよりはお前もその人もずっと安全だ。な?」
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