TOSロイド逆行小説

□10、水の封印
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「ごめんな皆・・・勝手に暴走しちゃって・・・」

牧場を破壊してショコラを無事送り、パルマコスタの宿
ついでに親父に要の紋を大量に送るよう手紙を出しといた(親父ごめん!100個くらい必要だけど頑張れ!)

「ううん。ロイドが無事ならそれでいいんだよ」
「確かに少し驚いちゃったけどね〜。ロイドがあんなに怒るなんて思わなかったし」
「一人で敵に向かったのはいただけないが、今回は不問にしてやろう・・・」
「私からは特にありませんが、自分を大切になさい」
「うん・・・ありがとう」

食事を済ませた後、皆は宿で思い思いに過ごすなか、俺はまた外にいた
夜の冷たい風が俺を撫でる

「ダメだなぁ俺・・・たったあれだけで取り乱すなんてさ・・・もっとしっかりしないと」
『あなたはあなたのままでいいんです・・・無理はしないでください』
「うん、わかってはいるさ・・・」

でも今夜は眠れそうにない・・・もう寝る時間だというのに睡魔が全く訪れないのだ
睡眠は必要ないからあまり気にしなくていいけど・・・

「起きててもやることないし、暇なんだよな」

そう、すっごく暇だ
皆が起きるまでの数時間何をすればいいというのか

「コレットも味わったんだよな・・・こんなこと」

そしてこれから・・・コレットは様々なモノを失う
睡眠、感覚、声、感情までも失い、最後には・・・

「許せねぇよな・・・ホント」
『だからこそ、止めるのでしょう?』
「そうだな・・・それが俺の目的だ。今更迷ってなんかいられない」

改めて覚悟を決め、今はどうやって暇を潰そうかと真剣に考える

「う〜ん・・・剣の稽古、金稼ぎ、酒、色々あるけど・・・」
『お酒は却下です』
「何だよ・・・俺は大人だぞ?どうせ皆寝てるんだしいいじゃねぇか」

どれだけ飲んでも俺全然酔わないし

『だ〜め〜で〜す!中身はともかく見た目は子供です!万が一捕まったらどうするんですか?』
「ちぇ〜・・・じゃあどうすりゃいいんだよ?」
『そうですね〜・・・私の髪飾り作ってくれませんか?』
「おっいいなそれ・・・ならそうすっか!」
『やったぁ!』

うきうきとしたマーテルと会話を弾ませながら宿に戻る
先生やジーニアス、コレットはすでに寝てしまっているようだが、同室であるクラトスは起きていた(なんか同室であることが多いな)

「ロイド、どこに行っていた」
「ちょっと頭を冷やしてたんだよ・・・すぐに眠れなさそうだから、髪飾りでも作り始めようかと思って」
「そうか、あまり遅くまで起きて明日に支障をきたすことはないようにな」
「へいへい」

さぁて・・・始めますか!
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