TOSロイド逆行小説

□13、光の封印
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ハイマの宿にてジーニアスと先生、しいなは自分のエクスフィアを見つめていた

「このエクスフィアも・・・誰かの命なんだ・・・」
「そーだな」

俺は窓から外を眺めながら応える

「どうしてそんなに冷めてるのサ?アンタのエクスフィアは母親の命でもあるんだよ?」
「別に・・・これを外して旅が無事に終わるなら外してるさ・・・。それにエクスフィアになった人達は捨てられることを望んでる訳でもないと思うし・・・。俺はこれ以上母さんみたいな犠牲を出さないためにも、これを着けて旅を続けるさ」

エクスフィアの回収・・・それが俺の使命みたいなものだったし・・・

「そうだけど・・・でも!」
「俺がこうなのは昔からだから、気にしないでくれ。・・・ちょっと外の空気吸ってくるな」

重たい空気に耐えられず、俺は宿を出て救いの塔が見えるあの場所まで行く
今は夜なだけあって誰もいないみたいだ

『昔から・・・ですか?』
「いや、まあ皆にちょっと毒舌だとか冷たいとか言われたことはあるけど・・・」

変な所が父親に似た〜とかも言われたっけ
もちろん未来で
ああでもコレットはそうでもないって言ってたかな

《私、何年経ってもロイドはロイドだと思うな・・・。ロイドが言ったんだよ?天使になっても私は私だって》
『私は変わってないと思いますよ?確かにちょ〜っと毒を吐くようになりましたが、根っこの部分はそうでもないと・・・』
「根っこ?」
『心は昔のままってことです!こうやって皆を救おうと動いてるじゃないですか!冷たくなんかないですよ。私が言うのだから絶対そうなんです!』
「よくわからないけど・・・慰められたのか?ありがとな」
『お礼は終わってからたっぷりとしてもらいますからね!』
「おい・・・」

マーテルってこんなんだったか?何か違う気がする
あっそういえば・・・
マナの守護塔の鍵・・・どうすんだよ
前回と同じならば塔には鍵が掛かっており、その鍵もクララさんが落として手に入れる物だった筈だし・・・

「・・・何とかなるか!」

その時になってからわかるだろ
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