TOSロイド逆行小説

□8、オサ山道
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オサ山道を登り切り、下りも終わろうかという時、坑道の入り口を塞いでいた大きな板が倒れた

「まっ・・・待てぇ!!」

疲れきった声でボロボロのしいなが出てきた

「すげ〜・・・追いついてきた」
「さっきは油断したが、今度はそうはいかない・・・覚悟!!」

俺はすぐに武器を構えしいなからの攻撃を防ぐ
クラトスが駆けつけようとするがしいなが出した紙のなんか(式神だっけ?)に行く手を阻まれる

「ジーニアスはあの紙のやつに何でもいいから魔術!コレットと先生は下がってろ!」
「指示してる場合かい?狙われてるのはアンタなんだよ?!」

暗殺対象を心配するなんて、しいなも相変わらずだな・・・

「問題ない、俺は死なないからな!獅子千裂破!!」
「うぁ!?」
「クラトスを吹っ飛ばした礼だ!」

しいなを転ばすと、バシュッと音が響いた
どうやら紙のやつを倒したみたいだ
俺は起き上がろうとするしいなの首もとに剣を突き立てる

「さて、どうする?降参すれば命だけは助けてやるぜ?」
「ロイド・・・そのセリフ悪役っぽい」
「うっせ!・・・で、返事は?」
「誰が降参するか!お断りだよ!」

しいなは隠し持っていた煙幕を放ちボワッ!と煙を発生させた
それをモロに吸った俺は咳き込み気を逸らしてしまう

「ゲホッ・・・ゲホッ・・・逃がしたか・・・ケホッ」
「なんで僕達が命を狙われなきゃならないのさぁ・・・」
「いつの世も、救いを拒む者はいるものだ」
「コレットは皆を救うために旅してるのに・・・」
「愚痴ならいつでも言えるわ。まずはイズールドで船を」

悪役なんて失礼な!
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