クダ主♀

□きゅうしょに あたった!
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「や、約束を破ろうとするからいけないんですよ?」
背中を伝う冷や汗と微妙な申し訳なさを感じながら、ノアは床にうずくまった同居人を見下ろしていた。

「……うぅ、ノアひどい」
股間を押さえたままのクダリは、弱々しく呻きながらそう言った。

「着替えなんか覗こうとするクダリさんが悪いんですよ!?」

そう。
着替えを覗かれたノアが急所狙いのけたぐりをかましたのはほんの3分前のことだった。

「ここ精密なんだよ……?
 それに動かなくなっちゃったらノアも困るでしょ」
「困りませんそんな所! 動かなくても!!」

赤面したノアの声はもう怒鳴り声に近い。
大体人工物である彼の急所が何故人間と同じ場所なのか、甚だ謎であるが。

「ふーん、毎回期待してる癖に」
「そんなことありませんこのポンコツロボ! ブリキの塊!!

 ……っていうかわあぁ!! 随分とお元気ですね!?」
かなり強く行った筈なのに、もう復活したらしい。
筆者はバイオハザードをプレイした経験はないが、クダリはうずくまった姿勢から活ける屍よろしくゆらりと立ち上がった。

そしてサマヨールかヨノワールの様に両の手をノアに向けて突きだし、例の廃人スマイルを浮かべてじりじりとノアを追い詰める。

「ポンコツとか、ノアってば更に酷い。
 今日という今日はゼッタイ許さない。

 ……ノア? 覚悟シテテネ♪」


END

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