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□~大好きだから…~
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~大好きだから…~
森の中にひっそりと建つ小さな小屋…もう来てはダメ……。
頭では分かっているのに体か自然と動いてしまう…......。
…小屋に入ると1人の男がいた。
…「いのか?」低い声が小屋に響く。 「そうよ…」
「どうしてココへ来たんだ?」ここに来ては絶対にダメ…頭では嫌という程理解している。
でも…「貴方が好きだから…」この気持には逆らえない…。
「いの…」男は立ち上がり私を抱きしめた。
「オイラも大好きだ!いのが好き過ぎておかしくなりそうなくらい いのの事が大好きだ!」…
でも………
2人が会うことはけして許されないこと…。
「デイダラ…」いのも抱きしめ返した。
……………
沈黙が続いたが、突然デイダラが沈黙を破った。
「いの!オイラと一緒に何処か遠くに行こう!そこで一緒に暮らそう!」
「え……」いのはデイダラの突然の言葉に息を飲んだ。
「オイラ いのと一緒なら何処にでも行ける!だから…オイラを信じてくれ!」いのは一瞬迷った…里の事…仲間の事…でも……
自分の気持ちには逆らえなかった。
「私…!貴方と一緒に行きたい!」
「ほ…本当か?本当にオイラと一緒に行ってくれるのか?!」 「うん!私、デイダラと一緒なら何処にでも行ける!…だって私、貴方が大好きで大好きでたまらないから…」
………………………
それから8年…
二人はデイダラの生まれ故郷、
岩隠れの里の田舎町で小さな花屋をやりながら、仲良くくらしてる。
子供にも恵まれた。
里を抜けて後悔したこともあった。だけど今は幸せ。
大好きな人と大好きな人との子供とずっとずっっと一緒に入られること…
私にとっては何よりも幸せな事…。
〜END〜