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□~出会い~
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~出会い~

「痛っ!」
静かな森に男の声が響く…
オイラとした事が…また怪我をしちまった……

足を引きずっりながら、暗い森を1人で歩いていく…

すると後ろから突然誰かの声がした…
「っあの…」
オイラはその声に敏感に反応し、起爆粘土を練ろうとした。

…だけど任務で体力を全て使い果たし、歩く事もままならいのに粘土なんか練れる訳もなかった…

「あのっ」
…また声をかけてきた…その高い声からして女だろう…うん。
そう思いながら、オイラは後ろに振り向いた。
……………

後ろに立っていたのは、
金髪に吸い込まれるように綺麗な青い瞳…きめ細やかな色白の肌…
まぁ…オイラも金髪に青い瞳だけどな…
周りは暗いのに女の顔はなぜかよく見えた…
正直タイプだ…。

オイラが女の顔をじっと見ていると女は恐る恐る話しかけてきた…。
「あの…怪我…大丈夫ですか?…」
オイラはしばらく黙っていたが、黙っていても仕方が無いと思い、口を開いた。
「大丈夫だ…」
本当は痛いが、知らない女に話しかけられて正直に答えるわけがない……
「そう…ですか……」
女は心配そうな顔で言った…。
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