高校編D
□163話
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あれから御影を連れ、自宅へと帰り、
千夏「ただいま〜!」
宮本達が帰ると、弟の拓人が出迎えてくれたようだ
拓人「おかえり〜!姉ちゃん今日からマネージャー…
…って桜ちゃんだ!!」
御影「久しぶりだね」ニコッ
拓人「久しぶり〜!!も〜、桜ちゃんが来るなら前もって教えてくれても良いじゃんか!」
千夏「急遽だから仕方ないでしょ〜、じゃあ桜さんは私の部屋で…」
拓人「え〜!姉ちゃんだけズルい!!俺も桜ちゃんと話したい!」
千夏「私が誘ったんだから私が先なの!」
御影「あ、あの…」オロオロ
宮本「二人共、御影が困ってるからそこまで。場所はリビング、ナツは軽く掃除、タクはお菓子持ってくる…わかった?」
「「はーい」」タッタッタ
返事をすると二人は宮本に言われた通り、テキパキと作業に取り掛かった
宮本「まったく…騒がしくしてごめんね」
御影「う、ううん…姉弟とかいないし、こんな風に慕ってくれるのは嬉しいかな…」
宮本「…そっか、まあ何もないけどくつろいでくれて良いからさ」
御影「うん…」
とは言え、やはり宮本の家に来たことから、
物凄く落ち着きが無く、俯きながら頻りに髪の毛を触っていた
御影「(ど、どうすれば…な、何か話題を…で、でもつまらないと思われたら…)」オロオロ
そんな慌てる桜を見て、
宮本「……ふふっ…」クスッ
御影「(わ、笑ってる……はっ!もしかして顔に何かついてる!?それとも馬鹿にされてるとか!?)」
更に焦っていると、それを見てか宮本が口を開いた
宮本「そんなに慌てなくても大丈夫だよ、ちょっと昔のことを思い出しただけだから」
御影「む、昔…?」
宮本「そう、ちょうど一年前くらいか…あの時も同じようにオドオドしてたよね」
御影「そ、それは話しかけられると思ってなかったし…それに男の人だから…」
宮本「でもそこから一年経ってみると、チームメイトになって、ナツやタクも懐いて…今では自分の家に招くようになってる…そう考えると凄いことだよね」
御影「そうだね…一年、早かったなぁ…」