高校編D
□161話
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そして学校に到着すると、正面玄関前でクラスの確認をする
大崎「俺三組っス!二人はどうっスか??」
広澤「……四組」
千夏「わ、私は一組…」
大崎「全員別々っスね!あ、マコは頑張るっスよ!困った時以外で俺のとこに来たらダメっスから!」
広澤「……頑張る」
その後、三人はそれぞれのクラスに行き、
千夏「(二人とは別…はぁ…やっぱ一から友達づくりしないとダメだよね…)」
千夏は一人、机で大人しく待機していた
そして周りを見てみると、すでにちょっとしたグループができつつある
「私達同じ中学なんだ〜」
「そうなんだ!どこ中?」
「お!柳川中の8番じゃん!」
「もしかしてお前も推薦??」
千夏「(あぁ…無理だ…学校も途中から転校してきたし、それに部活も何もしてない…話すネタなんてないよ…)」
すると、廊下で辺りを見回している人物が目に入った
しかもその人物は見憶えがある
千夏「(あ…あれって……)
…依織ちゃん?」
依織「……あら、偶然ね」
千夏「そうだね、あ、依織ちゃんは何組なの?」
依織「私は一組よ」
千夏「一組なんだ!私と一緒だね!」
依織「……ふーん…」
千夏「(あれ…?嫌なのかな…)…あ、そういえば依織ちゃん、さっきから廊下でキョロキョロしてるけど、何かしてるの?」
依織「ちょっと用事があったけど…たった今その用事は済んだわ」
千夏「…??」
依織「気にしないで…ところで、あなたは何をしてるの?」
千夏「わ、私はクラスの人と話せてなくて…一人で困ってたところなんだぁ…」
依織「…それなら私が一緒に居てあげても良いけど…どうかしら?」
千夏「ほ、ホント!?あ…でも依織ちゃんも友達とかいるだろうし、迷惑かも…」
依織「そ、そんな事ない!私こs……いや、困っている人を見捨てられない性格なのよね〜」
千夏「そう…?だったらお願いしちゃおうかな」ニコッ
依織「き、決まりね!あなたは今日から私の付き人なんだから!」
千夏「付き人…?まあよくわからないけどよろしくお願いします」ペコッ
依織「ふ、ふん!仕方なくだからね!」
千夏「(頼りになるなぁ…よーし、私も頑張ろう!)」
依織「(一緒なクラスで良かった…でも、一人が寂しくて千夏ちゃんを探してたなんて言えない…)」