高校編D

□165話
4ページ/4ページ




今宮「(マメが何個もできて、その上潰れている…)」


宮本「リリースするギリギリまで指を縫い目にかけているのでそれが原因かと…コントロールとの折り合いがあるんでおそらく試合では5、6球程度が今のところは限度ですね」


今宮「いやそれぐらいで十分、無理して投げると故障する。それに凄い球にはそれなりのリスクがあって当然だ…でもこれはかなりの武器になる」ニヤッ


宮本「(これならあの中浜さんも…いや、どんな打者でも抑えられる)」グッ



今宮「(中浜との最後の勝負がよっぽど悔しかったんだろうな…)……よし、近いうち試合で試すぞ!あ、さっきの球はこれまでのスライダーと投げ分けることはできるのか?」


宮本「はい、スライダーに似てはいますがちょっと違うものなので」


今宮「じゃあサインも別に作らねぇとな…で、その球は…」


宮本「ああ、一応『カミキリ』って呼んでます」


今宮「『カミキリ』か…よし、まだその『カミキリ』投げられるか?」


宮本「今日はさっきの1球しか投げてないんで大丈夫です」


今宮「オッケー!じゃあ早速投げてくれ、今日中には完璧に捕球できるようにしたいからよ!」


宮本「はい!」



こうして新変化球をためすため、しばらく二人は練習に励んだのであった
























今宮「…あ、そういえば中村は始めて見た時どうしたんだ?」


宮本「……普通に避けましたね」


今宮「…まあそうだろうな」





………………………………………………





中村「へくしゅっ!!」


坂本「きたなーい、ちゃんと手で押さえてしてよ〜」


御影「中村君、風邪?大丈夫??」


中村「だ、大丈夫!でもなんかあまり良い気はしないんだよなぁ…」


巽「いやそれはいつもだから大丈夫だ」


兵動「ああ、平常運転だな」


坂本「正直興味なーい」


中村「(あ、扱いが酷い…)」



こうして合宿三日目は過ぎていったのだった
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ