高校編D

□161話
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新学期を迎えてから二日後、



「千夏〜、そろそろ行かないと間に合わないわよ」


千夏「わ、わかってる!…制服、変じゃないかな…?」


「似合ってるから大丈夫。ほら、お母さんも後から行くから、早く行きなさい」


千夏「はーい、じゃあ行ってきます!」タッタッタ


「いってらっしゃい」フリフリ



千夏が家を出てから数分後、弟の拓人がようやくお目覚めのようだ



拓人「おはよ…」ゴシゴシ


「おはよう、お姉ちゃんもう出ちゃったわよ」


拓人「そっか…じゃあ俺も準備する…」スタスタ


「(千夏も拓人ものんびり屋さんね…どうして和哉だけあんなにテキパキ動けるのかしら…?)」





………………………………………





千夏「(入学式か…どんなクラスだろ…友達できるかな…?)」



入学式を迎える前からずっと不安の千夏、



頭の中でシチュエーションしながら歩いていると、



大崎「あ、千夏ちゃんがいるっス!」タッタッタ



登校している大崎と広澤に偶然出会った



千夏「あ、大崎君」


大崎「も〜、タメなんだから翔で良いっスよ!」


千夏「そ、そう?じゃあ…おはよ、翔君」


大崎「おはようっス!ほら、マコも挨拶するっスよ!」


広澤「……ども…」ペコッ


大崎「マコ、表情が硬いって…ごめん、マコって結構人見知りで…高校からはもっと積極的に話すんっスよ?」


広澤「……大きなお世話…」ムスッ


大崎「お世話しないとずっと一人でいるだろ〜!ホントは話しかけたいくせに!」


広澤「そ、それは…その…」


千夏「…ふふっ、二人は仲良しなんだね」


大崎「もちろん!親友っスから!」ガシッ


広澤「……一応…」


千夏「(親友かぁ…そういえば冴木さんと巽さんも阿吽の呼吸があるってお兄ちゃんが言ってたっけ…私もそんな人ができるかな…?)」


大崎「あ、そろそろ学校に向かわないと!千夏ちゃんも急ぐっスよ!」


千夏「う、うん、そうだね!」



こうして三人で学校へと向かうのであった
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