高校編D

□178話
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三人の会話をよそ目に、今宮が立石に話かけていた


今宮「相変わらず、あの三人の世界観は独特だな〜」


立石「そうだが…巽、大丈夫なのか?」


今宮「プレーに持ち込まないところは流石だが…まあ『天才』も人の子だったわけだな」ケラケラ


立石「笑い事じゃねぇだろ、あと1週間で大会が始まっちまうんだぞ。早く原因を見つけて…」


今宮「ん?原因ならわかっているぞ?」


立石「先輩としてどうにk……ってわかってんのか!?」


今宮「そういう情報を集めるのには自信があるからな!」ニヤッ


立石「(ああ、こういう奴だったな…)…だったら話が早い、早く解決して…」スタスタ


甲子園に向けて動かなければと思い、巽に話しかけようとするも、



今宮「はい、ストップ〜」ガシッ



何故か今宮は立石の止めたのだった


立石「…どうして止めるんだよ」


今宮「理由が3つあるから、だな」


立石「…何だ?」


今宮「まず一つ、アイツ自身理由をわかっていないから。次に、俺達が関わっても良いことが無いから。あとは…」


立石「あとは…?」


今宮「アイツ等も子供じゃないんだ、それくらい自分達で解決しないと。今の段階で手を貸してたら甘ちゃんになっちまうからな」


立石「…よくわかんねぇけど、大丈夫なんだな?」


今宮「もちろん、ホントにヤバいと思ったらどうにかするけど、そういう感じでも無さそうだ」スタスタ


今宮はそう言い残し、再び練習へと戻る


立石「(アイツはああ言うが…)」チラッ


巽「……」


立石だけではなく、ほとんどの部員が巽の不機嫌さに気を遣っている


立石「(二遊間を組む相方がアレだとやりづらいし…それにセカンドは守備の要、外野へのサインやベースカバーも含め、常に考えながらプレーしないといけない…)」


山中「(他のことを考えている余裕はありませんからね…巽君だから何とか出来ていますが、あまり良くないですね…)」
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