高校編⑤
□179話
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その後、巽は部室に入り、帰り支度をしていた
柑奈は部室前で座り込み、巽を待っているようだ
遠藤「(……緊張するなぁ)」
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巽の告白の場面に遭遇した後、柑奈は桜と坂本の下へと向かった
初めは柑奈が泣いて現れたため、二人は凄く動揺していたが、
話を聞いているうちに表情は柔らかくなり、柑奈の話を聞いていた
坂本「そっか～、たつみんにそう言ってもらえると俺も嬉しいね～」
遠藤「うん…それで、巽の言葉を聞いてたら、今のままじゃダメだと思ったの…巽は精一杯、私と向き合おうとしてくれているのに、私が逃げてちゃダメだよね…」
御影「柑奈ちゃん…」
坂本「どうしよう……ううん、かんなっちはどうしたい？？」
遠藤「私は…」
坂本に聞かれ、戸惑いこそ見せたが、
何かを決心したのか…
遠藤「……全部正直に言うことにする、巽をこれ以上振り回すわけにはいかないし…それに…巽とだったら大丈夫な気がするんだ、たとえどんな結果でも…」
正直、坂本と桜は不安だったが、
ただ、柑奈の言葉を聞いて自分達も柑奈を見守ると決心したようだ
坂本「…うん、わかった～。かんなっち頑張ってね～」
御影「柑奈ちゃん…話が終わったら連絡ください、すぐ駆けつけるから…」ｷﾞｭｯ
桜は不安な表情を浮かべ、柑奈の手を握った
遠藤「ありがとう、すぐ二人に連絡するね」ﾆｺｯ
御影「うん…頑張ってね…待ってるから…」
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この後、自主練を終えたメンバーに坂本と桜が上手く言ってくれたようで、
今巽との二人っきりの場を作ってくれたようだ
遠藤「(二人には感謝しかないなぁ…また何かお礼しなきゃ…)」
その時だった
ガチャ…
部室のドアが開き、巽が出てきたようだ
巽「悪い、待たせた」
遠藤「…ううん、大丈夫だよ。じゃあ帰ろっか…行きたいところがあるんだ」ｽｯ
巽「行きたいところ？」
遠藤「うん、そこで話すから…」ｽﾀｽﾀ
巽も気になったものの、黙ってついて行くことに決めたようだ