嗚呼、素晴らしきワン生

□スキンシップ
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「きりーつ。れーい。ありがとうございましたー。」




ガタッ






「ちょ、舞奈!お昼食べようって言ったじゃーん。」



「ごめん!今日は無理になった!!」




私は大声で友達に叫んだ。




「なんであいつらあれで付き合ってられるんだ?」


「さーぁ。まぁなんだかんだ舞奈も惚れちゃってますからねー。」



「リア充め‥‥‥‥。」




















こんにちは。舞奈です。


只今全力疾走中です。






原因は私の彼氏(一応)です。


今は昼食の時間ですが

休み時間になると奴は必ず私の元へやってくる。










コツン☆







あ、やばいこける。










「っと、セーフ。もー舞奈っちー!危ないじゃないっスか!」




「げ、涼太‥‥。」




「ちょ、せっかく彼氏が会いに来てしかも助けたのにその反応はひどいっス!!」









彼、黄瀬涼太は



モデルをやっていて顔はイケメン


バスケ部ではレギュラー



そんな彼になんの不満があるのかと以前友人に聞かれたが‥‥。








「舞奈っち〜。」





ぎゅぅぅぅ





「だから涼太!学校でくっつかないで!!」



「いいじゃないっスか〜。別に減るもんでもないし。てか舞奈っちイイ匂い‥‥。」




「ちょ、コラ!変なとこ触るな!!」






涼太は私の前ではただの変態なんです。はい。




だから逃げてたんです。


ホントは部活のレギュラーメンバーでのミーティングがあったから今日は友達とゆっくりお昼ご飯か食べられると思ったのに





日時を変更したという赤司くんからの若干の優しさメールを見て(だってそもそも延期しなければ平和だったもんね。)



昼休み全力ダッシュのハメになったのだ。





「ただのスキンシップじゃないっスか〜。」



「涼太、辞書引いてこい。」








もはやそれは‥‥‥‥








スキンシップじゃなくて
セクハラです!









(ちょ、ミドリンいいところに!助けて!!)



(俺に言われても困るのだよ!///)



(あー!ミドリン逃げるなー!裏切り者ー!!)



(舞奈っち。俺といるときは他の男なんて見ちゃだめっスよ。)



(何言ってんの!だから変なとこ触るな‥‥!やんッ‥‥!)

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