紫に染まる
□ひざまくら
1ページ/1ページ
ポカポカ日差しが心地よく暖かい昼下がり
美紅と紫原は中庭で昼食をとっていた。
「美紅ちーん。これ美味しいよー。」
彼が差し出したのは新作のまいう棒
「おぉートマトソースパスタ味だねー。ありがとー。」
「ん〜。ふぁ〜ぁ。眠いなぁ。」
「今日はあったかいもんねー。」
「俺ちょっと寝る〜。」
「じゃあお昼休み終わる5分前に起こすねー。」
「うん‥‥。」
敦くんは私の膝を枕がわりにしてものの数秒で夢の世界へ。
「寝顔かわいいなぁ〜。」
敦くんの頭をなでてみると気持ちよさそうな顔をした。
普段は背の高い敦くんの頭をなでるなんてことできないから貴重な体験だ。
2人は中庭で穏やかな時間を過ごした。
(ちょ、二人とも!授業始まるっスよ!)
(えぇ〜。もうちょっと‥‥)
(もうちょっとじゃないっスよ!!怒られるっスよ!?)
(黄瀬ちんうるさい。ひねり潰すよ?)
(理不尽!)