魔界のパーティー

魔界FiLE

FiLE 3.1
 AUTO-MATA





[魔界でのオートマタの遍歴]

それは初代デビルキングが構想して造り上げたものだった。
当初のオートマタはその名の通り中身はゼンマイ仕掛けの玩具的発想から生まれたものだった。当然、意志疎通などは行えない。
城主が代わり、オートマタの構想は引き継がれてゆく。
その過程で技術は進化し続けて、より複雑な動きをする様になってゆく。しかし所詮は機械仕掛けの人形に過ぎなかった。
そこで半永久的に動き続ける事ができないかと考えられたのが魔石を組み込む事だった。
この技術により、更に人間らしい動きをする様になったが、やはりあくまでも機械は機械。自らの意思で動く事はなかった。
暫くはこのシステムで改良型が次々と造られていたが、100%満足できるものには至らなかった。
そして、現在の城主であるデビルキングが新たな構想を推進させた。
それが錬金術を取り入れたものだった。
それは今までの機械仕掛けの構造を全て破棄して、ホムンクルスの技術を取り入れた人造人間生成計画である。
本来ホムンクルスは容器の中でしか生きられない小人の様な存在だったが、錬金魔法の技術進化も相まって容器の外でも生存できる様になった。
その後、錬金魔法の技術も更に進化してホムンクルスの人間サイズでの生成に成功した。
しかし、もはやここまで来るとオートマタ(自動人形)とは言えないが昔の名残で今でもオートマタ(魔導人形)と呼ばれている。




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