夜のサスペンス


□夕闇のサスペンス
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死霊が居る!






ある日の夜

大学の友人から一通のメールが来た。
そのメールに書かれていた内容とは……


『死霊が居る。助けてくれ』

この一言だけだった。

そう言えばこのメールの差出人はつい最近に引っ越ししたばかりで、その引っ越し先というのが近くに寺があり、しかもその寺の裏手には墓場がある様な所だったのだ。

その上、その友人が借りたアパートも結構古い建物だったと記憶している。
当人が言うには
家賃が安かったから多少の事は気にしないらしい。

俺はそいつの引っ越しに付き合ったからなんとなく覚えていた。

……しかし
いくら家賃が安くても、死霊はちょっとばかりヤバイだろ!

しかも、近くには寺に墓場って、条件揃い過ぎだって!


とにかく、俺は翌日にそいつのアパートに出向く事にした。

もしかしたら、マジでヤバイ事になるかも知れない……

そんな考えが頭を過ぎった。




そして次の日
俺は、そいつのアパートに向かった。

玄関のドアをノックすると彼ははすぐに出て来た。

そして、こう言った。


「レポートの提出期限がもうないんだ! とにかく資料が要るんだ、何とか助けてくれないか?」

「はぁ?」

「だからー、資料が要るんだよ!」

「…………」

俺はしばらくの間固まってしまった……







資料が要る!/END
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