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□スチータス
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「リヴァイ、私達…別れよう。」
「…… 分かった。」
一拍間を置いた後、いつもの抑揚のない声が聞こえた。
次いで、遠ざかっていく足音。
私は最後まで背を向けたままで、振り向く勇気もなかった。
残ったのは後悔と、未練。
私達が当時抱えていた物は量り切れなくて、二人が関係を解消したのは避けられないことだったように思う。
それでも、あの時こうしていれば…、
なんて考えは今でも尽きない。
あのとき…
本当は、少しだけ…
ほんの少しだけ期待してた。
そんなこと言うな、俺は別れないって言ってくれるかなって…。
それでもそんなことは聞けなかったけれど。
少しの間だけでも二人の間には特別な何かが存在した。
それだけは間違いないと思う。
ただ…言葉だけは言ってくれなかった。
だから今でも疑問に思ってしまう。
私達の関係は何だったのか?
別れよう、って言った私の言葉はそもそも正しかったの?
リヴァイ。
私のこと、
少しでも
好きだって思ってくれてた?
私は
今でも……