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□スチータス
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「…ここでエマ班は私の班と合流してもらいたい。」


調査兵団本部第三会議室−−−。


各班の代表者のみ呼び出され、次回の壁外調査に向けての作戦を通達される。

「はい。」

エルヴィン団長の指し示す地図を確認しながら頷く。

今回の遠征は外界にあるいくつかの拠点を強化するものだ。



「そうだな、リヴァイ班はここを頼む。」



その名前を聞くと嫌でも神経が集中してしまう。


「…ああ、了解だ。」


いつだってやる気がなさそうな声。

でも、以前の彼曰くそれは常に周りを冷静に見ている証拠…だそうだ。


横目でその姿を確認すると、腕を組んで気怠い雰囲気を醸し出している。


なんて偉そうな出で立ち。


これで実力が伴っていなければ文句の一つも言えるが、こいつは人類最強と目される男なのだ。




加えて、異例の出世で兵士長の座に収まっている。




…私なんて、班長どまりなのに。

悔しい。




別れを告げてからすぐは顔を合わせるのにも緊張したが、
今では平常心を装うふりにも慣れた。





普段通り日常を過ごしていればリヴァイと話す場面なんてそうそうないのだから、こういう会合の場だけやり過ごせば大丈夫。


相変わらず涼しい顔。


あ、髪伸びてる…とか、

香りは変わってない、なんて…!

考えたくもないのに気になってしまう。


私だけ気になっているなんて、

絶対気付かれたくない。
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