小説1

□サバイバルIN2-4
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午前8時

「おい、帰りに牛丼食ってこうぜ。」
「お、いいな。」
「俺も行く」
「割り勘なら俺も。」
朝から騒がしい友引高校の2−4組。
しかし、今日はまた違った賑やかさがある。
今から少し前。
教室の半分の机が埋まった頃、チビが教室に入ってきた。
「おーいメガネー」
「ん、ああチビか」
「さっき職員室の前で温泉と校長が話してたんだけど、今日、うちのクラスに転校生が来るって。」
その知らせは教室を一層盛り上げた。
「本当か」
「龍之介くん以来じゃない。」
「おいチビ。男か、女か。」
「男みたいだよ」
「なんだそうか」
そんなやりとりが続き、今に至る。
そこに、諸星あたるが入ってきた。
「おはよう、なんの話。」
「転校生が来るんだとよ。」
「美人か?」
「残念だが男だ」
「そうか」
そこに温泉が入ってくる。
「席に着け。今日は面白いことがあるぞ。なんだと思うか。」
「転校生だろ。」
「早く紹介しろ」
「何だ知っているのか。それならはなしは、はやいな。おーい入れ」
教室のドアが開いた。
「じゃあ、自己紹介からしてもらおうか。」
「今日からこの学校に入った、須知大夢です。」
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