エリアの騎士(男主)
□エピソード4
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12月中旬のある日。
今日も奈々との勉強会を終えて俺は月に照らされた夜道を歩いていた。
奈々に公園で駆と一緒にサッカーをしようと誘われたが、ちょっと用事があると断った。
用事があるというのは嘘ではない。
俺はある人物と会う約束をしていた。
翼「てか、こんな時間に呼び出すなんてあいつは何考えてんだか…………」
?「悪いねツバサ、ボクはさっきまで練習があったんだよ」
翼「………………久しぶりだな……レオ」
レオナルド・シルバ
俺の幼馴染みであり親友。そして…………
俺のもう一人の好敵手だ。
レ「キミがこっちに来るのを楽しみにしてたよ」
翼「本当はまだこっちに帰ってくるつもりはなかったんだけどな」
レ「…………傑のことか」
翼「ああ。あいつの頼み事だ…………」
レ「頼み事?」
翼「まあそんなとこだ。それよりレオ、今日は何か用があって来たんじゃないのか?」
レ「ああ、そうそう!実はツバサを勧誘しに来たんだ!」
翼「勧誘?」
レ「ボクが今度どこの高校に行くか知ってるかい?」
翼「確か…………東京蹴球学園……だっけ?むこうのニュースで見た気がする」
レ「そう………………なあツバサ?ボクと一緒に蹴球学園でサッカーしないか?」