ぶっく
□私がイヤホンしてる理由
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ー
ーー
「マカ」
「ぎぁあ!!何!?何でいるの?」
マカが図書室で本を読んでいる時突如マカの目の前に現れたソウルの幽霊。
実は一週間前あたりソウルは交通事故で亡くなっていた。
「バカ。叫ぶなよ図書室だぜ?」
「いやいやいやいや、叫ぶよ。死んだ人がいるんだもん!大体なんでいるのよ」
するとソウルは目つきを変える
「お前のせいだよ」
「あ?」
「だから、お前のせい。マカが俺をふるから」
「は?」
馬鹿げてる…そうマカは思い苦笑いを浮かべる
でもなんとなくこころあたりはあったのだ。
ソウルが交通事故に会う日ソウルはマカに告白をしていた
しかし、マカはソウルに意地悪しようと冷たくふったのだった
「俺さ…悲しかったよ…あんなふりかたはねぇだろ…んでなきながら走ってさ…周り見てなかったからひかれちまったんだよ」
「それと、私の目の前に現れるのとでなにか関係があるの?」
「大有りだよ、お前に逆襲しにきたんだ。驚かしにきた」
マカはため息をつき本をパタと閉じた
「バカじゃないの?くだらな過ぎて付き合ってらんない。じゃぁね」
するとイヤホンを取り出し耳につけマカは帰っていった
「…マカってイヤホンするっけ…あれ…本忘れてる。星の本?…」
ソウルはマカの後を着いて行く
あれ…?
マカは家から逆方向の星がよく見える公園へと向かう
そして公園へと着くと腰をおろす
静かにマカの後ろからソウルは声をかけた
「なにしてんの?」
「うるさい。あんたには関係ない」
そう言ってマカはずっと星空を見ていた
ーー
ーーーキールコーンカーンコーン
今日はマカに気づかれないようにソウルも授業に参加していた
担任は相変わらずマリー
「ちょっと話は変わるけど。みんなは知ってるかな?亡くなった人がよみがえるほうほう!」
あ、こんな亡くなった人がいる時にそんな話を…と驚きながらソウルは心で囁く
「実はね、ラジオの砂あらしが一瞬途切れる時があるんだけど…その途切れたとき、流星を見てその流星によみがえってほしい人を願うとまた新たにその人が産まれてくるんだって!」
半分信じていないソウル。だがマカは真剣な面持ちでその話しを聞いていた
その日の放課後ソウルがマカを見にいくと珍しく図書室で寝ている
手には星の本。耳にはイヤホンというかたちで
ソウルはマカが耳にさしてるイヤホンが気になった。
音楽IQが低いマカがどんな曲を聴いてるのか
そのイヤホンを片方外し自分の耳にさした
ーザァー
ソウルの目に涙があふれでた
マカが聴いていたのはラジオの砂あらし。
ーそっか、マカは俺をまたよみがえらせるために
ソウルが亡くなってから毎日ラジオの砂あらしを聴きながら星空を見ていた
先生があの話をする前からマカは知っていたのだった
「マカ…」
マカはソウルの声で目を覚まし「ごめんね」と囁く
「本当はソウルが好きなのに…ソウルが大切なのに…私…私…あの時に好きって言ったらソウルが離れていっちゃう気がしたから」
泣きながらマカが話す
そのときプツリと砂あらしの音が消えた
「ソウル…!」
猛スピードで屋上へと駆け上がる
あ…
「見て…ソウル…流星がこんな…」
今まで以上の美しい星達
「マカ。ありがとう」
ソウルの体がどんどん透けていく
マカはソウルにキスをする
涙がポロポロこぼれる
また会えると心に誓うとソウルは消えてしまった
また砂あらしの音が耳にはいる
オギャーオギャー、そんな音も入っていた気がする
ー新たに命が産まれたんだー
もしかすると貴方の周りにいる人たちも誰かの生まれ変わりかもしれませんね