WAY(ロー長編) 【完結】
□悪魔の鳳凰...
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----LAW SIDE-----
「船長!!前方 海軍発見!!」
「誰が乗っている?」
「中将レベルではないと思います 見たことのない顔です」
「向かい撃て」
「やりましょー 船長!」
あっという間に戦いは終わる。
相手は特に何をすることもなく撃沈。
「海軍の武器は全て運びこめ」
「アイアイ キャプテン♪」
「ペンギン、いつものを頼んだぞ」
「わかってますよ 任してください!」
「船長 俺にも指示をー!」
「シャチは食料を運び出せ」
「船長、了解っす!」
そう言ってそれぞれ持ち場についた。
バタバタバタ
「船長!!!!…これを………………」
ペンギンはあるものを手に走って帰ってきた。
「………これは!!」
「いつものように重要書類を全てかき集めていたらこのようなものが………!!そこに船長とカブトムシちゃんの名前が!!」
「なぜこいつらがこれを……」
「そしてそれと一緒にこれもありまして!!!!」
ローはこれを見て顔色を変える。
(…………手配書………)
そこには下書き中であろう俺の妹、カブトムシの手配書があった。
写真はカブトムシが施設にきた頃のガキのときの写真だ。
名前は当時のまま“マーウェイ・カブトムシ”
(あいつ、マーウェイって言うのかよ…あいつは名前はカブトムシだって、名字なんか知らないって言い続けてた。あいつ自身知らなかったみたいだからな…)
“悪魔の鳳凰”
(……手配書が作られているということはカブトムシは確実に海軍に狙われている!)
ローはペンギンがかき集めてきた重要書類全てに目を通す。
そしてその中に紛れこんでいた敵船海軍の若い頃の写真に驚く。
「まさか…………」
それは当時、ローやわたしを施設にぶち込んだ当の本人だ。
「あいつ………!」
ローはバラした海軍の元に走って戻った。
「「「船長!?」」」
ローは自分がバラした海兵たちを一人一人見ていく。
そこに奴はいた。
「お前か………」
「トラファルガー・ロー………やはりお前だったか…」
「なんのつもりだ 俺はともかくカブトムシに懸賞金かける必要はねぇだろ」
「…バカ言うな…お前とマーウェイがあそこから消えて俺がどんな…仕打ちにあったか…きさまは知らねえだろ……」
「あぁ 知らねぇ」
「俺はこの命を引き換えに…海軍となり…逃げたきまさらを仕留めろと……生かされたのだ………きさまら、悪魔の実の能力者が…のんきに生きてんじゃねぇ………」
「そんな無力で俺たちに何ができるんだ カブトムシも今はその辺の海賊よりはるかに強くなっている」
「………この船がまさか…トラファルガー……お前の船だったとはな………大きな誤算だ………しかし、もう海軍にはきまさだけでなく……マーウェイ逮捕の作戦が……すでに計画されている…………」
ローはその言葉を最後まで聞くことなく奴の最期の息の根を止めた。
「カブトムシには手を出すな」
しかし海軍ではすでに“悪魔の鳳凰”マーウェイ・カブトムシの話が上まであがっていた。
しかしわたしは今、マーウェイ・カブトムシではなく、トラファルガー・カブトムシとして生きている。
そこが彼ら海軍が作った手配書にとってはとても大きな間違いだった。