WAY(ロー長編) 【完結】

□無駄な戦いなんて...
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酒場に着くと仲間のみんなはすでに集まっていた。


ローが扉を激しく開けた。

「「「船長!?」」」


「キャプテン、どうしたの?そんな血相変えて」


「ペンギン ログは?」


「ログはもうたまってます」


「すぐ出航だ」



「「「えー!!」」」


そのときだった。


「出航なんてしなくていいさ ハートの海賊団さんよ」


酒場の奥からぞろぞろと海賊たちが出てきた。


「せ、船長 何ですか!こいつら」


「カブトムシ狙いだ」


「え、カブトムシちゃん!?またなんで?」


「もうバレてる こいつのことは」


「トラファルガー・ロー、噂通り 頭の回るやつだ。お前と一緒にいる女が“悪魔の鳳凰”マーウェイ・カブトムシだろ そいつを渡せ」


「嬢ちゃん、大人しくこっちにきな マーウェイちゃんよ」


「は?誰、マーウェイって?」


「今更しらばっくれるな!お前の鳳凰をみたやつがいるんだ きさまがマーウェイ・カブトムシだろ」


「わたしはトラファルガー・カブトムシ ローの妹でマーウェイなんかじゃない!」


「カブトムシ、相手にするな」


「だってわたしはトラファルガーだもん!マーウェイじゃない!」


「なぁトラファルガー・ロー、きさま この女を使って何を企んでいる?さっさとよこせ 悪魔の鳳凰を」

「こいつは俺の妹だ 勘違いすんな」


「お前ら二人揃ってわけわかんねぇことばかり言うな!今、その女がなぜ狙られてるかわかるか? こいつの父親が海賊 マーウェイ・ジョニルで、母親が 海軍兵士のモニル・サラだ 母親はジョニルを監獄から逃がした上に自分の子に父親の鳳凰の悪魔の実を探し そして食べさせ、今現在どこにいったのかは謎のまま。海軍はこのモニル・サラの処罰を奴の子、マーウェイ・カブトムシにかぶせてやると計画がもう進められてんだよ そんなお前は今 裏の世界では手配書の五倍の金で取引されてんだよ」


「わたし、お父さんとかお母さんとかよくわかんないけど マーウェイじゃない!わたしはローの妹 トラファルガーだから!」


「まだ言うか いけ、強引に奪え!」


一斉に海賊たちが駆け寄ってくる。


「カブトムシ、離れんなよ」


そう言ってローはわたしの腕を掴み、強く引き寄せた。


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