MORE(ロー長編)【完結】
□no.3
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次の島を目指してわたしは海にいた。
1人用のちっちゃな船で着々と次の島を目指していたときだった。
え!?なんだろう
わたしはオレンジのつなぎをきた白くまが海に浮いているのが目に入る。
わたしはその白くまに近寄った。
わたしが近寄ってもピクリとも動かない。
わたしはそっと手を伸ばし自分の船に乗せた。
白くまの顔は青ざめていて、息はあるが苦しそうに顔を歪めていた。
わたしはお腹を強く押して飲んだであろう水を吐かせた。
少しだけ表情がよくなる。
船にあった何枚かのタオルを持ってきて身体を拭き、身体を冷やさないように布団をかけてあげた。
それから半日以上、白くまはずっと寝込んでいた。
そして、翌日の太陽が真上できらきら輝いている頃
「あれ……ここは(´・ω・`)?」
「あ、起きたんだ\(^^)/」
「ここは…?キャプテンは(´・ω・`)?」
「ここはわたしの船、キャプテンって?(・_・?)」
「おれ どうしてここに(´・ω・`)?」
「1人で海に浮いていたんだよ」
白くまは辺りをキョロキョロと見回す。
周りにはびしょびしょのタオルや布団、飲料水が置いてある。
自分は助けられたんだと理解する。
「もしかして君が(・_・?)」
「そうだよ(*^^*)」
「ありがとう 本当にありがとう\(^^)/」
そして白くまは自分が海に浮いていた訳を思い出す。
「あ!そうだ、あの日みんなが寝静まったあと1人で船番をしていたとき 急な嵐に巻き込まれ、甲板にいたおれは海に投げ飛ばされたんだったんだ!」
白くまは状況を把握するとそわそわし始めた。
「どうしよう みんなとはぐれてしまった… キャプテンたち今どこにいるんだろう(;_;)」
「あなたたちが目指していた場所はどこ?」
白くまがある島の名を言う。
「え、わたしもそこを目指しているんだ。一緒にその島に行こう!向かってる途中で出くわすかもしれないし、その島にいるかもしれないよ\(^^)/」
「いいのか?\(^^)/」
「もちろん(*^^*)♪」
こうしてわたしと白くまの短い旅が始まる。