MORE(ロー長編)【完結】
□no.17
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わたしはあれから数日後、新聞に載った。
“ハートの海賊団に謎の女、海軍の船を沈める”
しかしまだレイリーの娘だとはバレてなかったみたい。
わたしはあの日以来、戦いには喜んで参加した。
ローにはやりすぎだ、とよく言われた。
わたしはこの日、ベポと一緒に甲板で魚釣りをしていた。
「カブトムシ、船長がこいって」
ペンギンがそう言った。
「はーい\(^^)/」
そう返事をして釣竿をペンギンに渡した。
「ペンギンさん、後はお願い♪」
「は?俺は釣りなんかしてる暇はない」
そう言われたがわたしは船長室に向かった。
わたしはローの部屋をノックもしなくなった。
「ロー?呼んだ?(*^^*)」
ローはわたしがノックしないのにあまり気にならないみたい。
「あぁ」
そしてある記事を指差す。
わたしはその記事に目をやる。
“ハートの海賊団の謎の女はあのシルバーズ・レイリーの娘 シルバーズ・カブトムシであることがわかった”
「まぁ しょうがない お前がやりすぎるからだ」
「ぁ〜(;_;)ついにこの日がきてしまった(;_;)ロー、どうしよう(;_;)」
「なんだバレてもよかったんじゃねぇのかよ」
「バレてもよかったけど、もし運良くいくならバレない方がよかったのにな(;_;)」
「まぁ、こっちの方がレイリーには早く会そうだがな」
「絶対怒られる…」
「それより、今日からここで寝ろ 船長命令だ」
「はぁ?なんでー(--;)」
「お前、自分がレイリーの娘だとバレてどういう立場になってんのかわかってんのか」
「確実にみんなが狙ってくる……」
「だからだ」
「え(´・ω・`)?」
「だからだ ここは船の一番奥の部屋で、俺がいる部屋だ この船でどこが一番安全か考えろ ベポの部屋なんて外で寝てるのと同じ様なもんだろ」
「でも…ローと一緒に…?」
「なにお前?期待してんのか」
「してないし!!(__)」
「お前みたいに俺は飢えてない お前と一緒にすんな」
かっちーん
「はぁ?何、その言い方?ローなんかとしたいなんてこれっぽっちも思わんし」
「俺は女に不自由してない 心配すんな」
かっちーん
「ロー最悪!!(-_-#)ヤリチン野郎なんか知らん!」
わたしは船長室を出た。
「船長命令に従わなかったらバラすからな」
わたしは無視して甲板に向かった。
釣りを続けていたベポの横に座る。
「おかえり〜♪」
「ベポ…(;_;)」
「カブトムシ、どしたの(´・ω・`)? キャプテンに嫌なこと言われたの(´・ω・`)?」
「ロー…最悪な男だ……」
「キャプテンはすごい人だよ♪強くて、かっこよくて、仲間を大切にしてくれて、頭もよくて♪」
「ベポは女の子好き?」
「おれはメス熊が好きだ♪(*^^*)」
「ベポ〜」
わたしはベポに抱きつく。
「わたし、やっぱりベポがいい(;_;)♪」
「カブトムシ?」
「船長命令無視する」
「なに船長命令って(´・ω・`)? 船長命令は絶対なんだよ〜」
「いいの♪わたしはベポがいい(*^^*)」
「なんだよー♪おれもカブトムシがいい♪」
そしてわたしはこの日、船長命令を無視してベポの部屋で寝た
のだ………………………