MORE(ロー長編)【完結】
□no.20
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わたしはいつもの時間に目が覚める。
隣にはまだ寝息を立てて寝ているローがいる。
わたしはそっとベッドから出て洗濯場に向かった。
すると、そこにはそわそわキョロキョロ何かを探しているベポの姿があった。
「ベポーー\(^^)/」
「カブトムシ〜(;_;)どこいってたの?ずっと探してたんだよー(;_;)」
あ、そう言えばと昨夜のことを思い出す。
「ぁ…!ぃゃ、実はローと一緒にいたんだ…」
「え、キャプテンと(´・ω・`)?」
「ぅん…で、今日から寝るときはローの部屋で寝ることになったんだ……ほら!わたし、レイリーの娘ってバレたから!」
「キャプテンずるいよ、おれからカブトムシを横取りするなんて( ̄^ ̄)」
「でもわたし、寝るとき以外はベポと一緒にいるから♪(*^^*)」
「ほんとに?♪」
「ほんとだよ♪\(^^)/」
「ならキャプテンにもちょっとはカブトムシを譲らないとね♪」
そう言って今日はベポが洗濯を手伝ってくれた。
ヤキモチを妬くベポが可愛くてたまらなかった♪
洗濯が終わって食堂に行くと、朝ごはんの準備が進んでいた。
「おい ベポ、カブトムシ、遅いぞ!今日は上陸の日なんだから早めにすること済ませろよ!」
と、いつになく気合いの入ったシャチがそう言った。
「今回の上陸で狙いが集中するのは、正体がバレたカブトムシだから気をつけろよ」
ペンギンさんはわたしの頭をぽんぽんと撫でてそう言ってくれた。
「大丈夫〜♪おれがカブトムシを守るから♪」
「ベポも気をつけろよ!油断したらすぐやられるんだから」
とベポは笑われていた。
「それよりカブトムシ、船長を起こしてきてくれ」
「はーい\(^^)/」
そう言ってわたしはローのもとへと向かった。
その間、食堂ではまさかの騒ぎが起きていた。