MORE(ロー長編)【完結】
□no.21
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ガチャ
「ロー」
ローはまだ寝息を立てて寝ていた。
「ねぇ、ロー 朝だよー」
「ロー 起きてー」
「んー…………ん」
「ロー 起きてぇ!」
わたしはローの体をぽんぽんと叩く。
「…わかっ…た…」
そう言ってのっそり起き上がった。
「ロー、今日上陸だから早めにすること済まさないといけないみたいだよ」
「ぁぁ…わかってる…」
まだ眠たさ満々だ。
ベッドから立ち上がるとわたしの頭をよしよしと撫でた。
「…お前、可愛いとこあるんだな」
「え(´・ω・`)?」
「昨日の夜、お前から抱きついてきたんだもんな あんなに誘うなって言ったのに」
「は(´・ω・`)?」
「あれくらいにしとけよ あれ以上されたら俺も男だからな」
「ねぇロー、言われてる意味わかんない(?_?)」
「お前が寝ぼけながら俺に抱きついてきたんだ」
「嘘だ(;_;)」
「嘘じゃねぇって まぁ、俺あぁいうの嫌いじゃねぇから」
「わたし他なんかした?(;_;)」
「抱きつきながら ありがとうって言ってきたくらいだ」
「ロー、わたしに何もしてないよね(´・ω・`)?」
「するわけねぇだろ」
「全然覚えてない…」
「まぁ、いい 行くぞ」
そういってわたしたちは食堂へ向かった。
扉を開けるとみんながわたしたちを凝視した。
「え(´・ω・`)?なに?」
「なんだ」
「船長……カブトムシと一緒に寝るってどういうことですか?!?!」
「ぁぁ、その話かぁ!ベポみんなに話したの?」
「うん、カブトムシもキャプテンもいけなかった(´・ω・`)?」
「わたしはいいけど」
「こいつが今一番この船で狙われてる 俺の他に絶対にこいつを守れるやつがいるか?」
「……そりゃ、船長に勝るやつなんていないですけど……でも、カブトムシも女の子ですし………」
「心配すんな 手は出してねぇ」
「船長!?そういうことじゃ…」
「まぁ、いいじゃん♪」
わたしがそう言うと、ペンギンさんが
「船長にはかなわねぇんだからみんな諦めろ!」
と笑い、この話はなんとか逃れた。
そして島に上陸した。
「お前は俺から絶対離れんな」
そう言ってわたしは今回、ローとペンギンさんと一緒に医療関係の仕入れについていった。