MORE(ロー長編)【完結】
□no.22
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ローやペンギンさんはいろんな医療道具や薬を見てああだこうだ言っていたが、わたしにはさっぱりわからなかった。
ある店を見終わり、次の場所に行こうとしたとき 髪をもりもりに盛って色気むんむんの露出の高い女がやってきた。
「あなたがトラファルガー・ロー?手配書どおりいい男ね。今夜どうかしら?」
するとローはその女を無視し、先へと歩いて行った。
「いい度胸してるわ」
女がそう言うと、その女はわたしをめがけて体に隠していたナイフを向けてきた。
わたしは咄嗟にかわした。
「なに あんた!」
「カブトムシ、そいつ最初っからお前狙いだ さっさと終わらせろ」
……ロー、初めてわたしの名前呼んでくれた♪
わたしはその嬉しさが何よりいっぱいで、その女にはたった少しの覇気を使った。
その女にはそれで充分だった。
ばたりと倒れこんだ。
ローはふっと笑う。
「あんなのがよくこいつを狙ってきたな なめられすぎだろ」
「でも船長、カブトムシはまた一段と格をあげてますね」
ローとペンギンはそんな話をしていた。
「ねぇ、ロー♪さっき初めて名前呼んでくれたね\(^^)/」
「どうでもいい」
「よくないー!( ̄^ ̄)」
「ねぇねぇ、ペンギンさん!さっきローがわたしの名前呼んだの聞いたよね?\(^^)/」
「あぁ 聞いた」
「ほらね♪ペンギンさんが証人だからね♪(*^^*)」
「だからどうでもいいだろそんなこと」
「船長、今晩どうするんですか?」
「お前らはいつものだろ」
「もちろん俺たちはその気です」
「何の話(´・ω・`)?」
「俺は足手まといのこいつがいるからいい お前らでいってこい」
「足手まといって何よ(# ̄З ̄)」
「船長、本当にいいですか?船長がこないとか他の連中も心配するかと」
「ペンギン、うまい具合よろしく頼む どうしようもなくなったらこいつをどうにかする」
「船長、それはダメですよ!!」
「ぁぁ、わかってる」
「だから何の話(´・ω・`)?」
「いつか教えてやる」
「船長、教えなくていいでしょ……」
そんなこんなで無事仕入れは終わった。