MORE(ロー長編)【完結】

□no.8
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パチパチ


目を何度か瞬く。


あ、そうだわたし、あのトラファルガーローの船にいるんだった…


麻酔がきれて足が痛かった。


ふと気がついて横に目をやると机の上に達筆で書かれたメモがあった。


「起きたらこれでベポに知らせてやれ」


恐らくローが書いたであろうメモと小さな電伝虫が置いてあった。


わたしは電伝虫の受話器を持ち上げる。


「もしもし、カブトムシ?\(^^)/」


「ベポ?わたしだよ」


「起きたんだね♪今行くね\(^^)/何かほしいものある?」


「欲しいものはないんだけどね、キャプテンさんにもう一度会わしてほしいんだ」


「え…キャプテン…(´・ω・`)?ちょっと待ってね!……(キャプテーン!カブトムシがキャプテンに会いたいって言ってます!)…………………………………………………………………あ、もしもしカブトムシ?キャプテンが礼ならいいからゆっくりしとけって言ってるんだけど……(>_<)」

「そっか…いいよいいよ ありがとうベポ(*^^*)キャプテンさんもきっと忙しいだよね」


「ごめんね(;_;)すぐおれが行くからね!待ってて」

「うん」


「(キャプテーン なんで行ってあげないのー(´・ω・`)? カブトムシ、会いたいって)ガシャン プープー」


ベポ…(笑)
切ってないから聞こえてたよ…(((^_^;)(笑)


足は痛々しいほどに治療された痕が残っている。


だけどあの嫌な黒のマークは何1つ残っていなかった。


そういえばと、左足の膝の上を見る。


この黒い点なんだろう…?

キャプテンさん、これを見てシルバーズって…


この点よくみたら何かの模様にも見えるなぁ…


なんだろう…


ガシャ


「カブトムシー\(^^)/♪大丈夫?痛くない?キャプテン、連れてきてあげれなくてごめんね(;_;)」


「ううん、大丈夫!(*^^*)わたしこそ無理言ってごめんね(>_<)」


その頃ベポが去った食堂で、


「船長、いいんすか?行かなくて」


シャチが夜ごはんを食べながらローに聞く。


「別にいい」


「船長が女をこの船に乗せるなんて、あの子何者なんですか?」


ペンギンはシャチのお肉を横取りしながら尋ねる。


「おいこら、ペンギン」


「特に理由はない。ベポの恩人程度だ」


「本当にそれだけですか?」


「ベポが仲間だって言うんだ 無理に引き離せねぇだろ」


本当はローはわたしがレイリーの娘だと気づいている。


きっとわたしの力が気になったんだと思う。


冥王と言われたシルバーズ・レイリーがわたしに授けた力を、そして運よければレイリーを見てみたい そんな好奇心だった。


最初はね…
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