MORE(ロー長編)【完結】

□no.7
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ローは船長室に戻るとソファーに寝転がった。


父親探しね………


ローはベポの話とわたしの話を思い出す。


ローがわたしの足の傷と刺青の度合いを見ていたとき、ローはふと何かが目に入る。


左足のちょうど膝下に直径五ミリほどの小さな彫り物を目にした。


ローは目をこらして彫られている極小の英語の筆記体を読む。


“シルバーズ”


ローはその名にあの名が頭に浮かぶ。


“冥王シルバーズ・レイリー”


わたしはそこにそんなものが彫られているなんて気づかなかった。


きっとあの男だって気づいていない。


「これ、いつつけられたんだ」


わたしはローの指差す場所を見るがただの黒の点にしか見えない。


「え?なにそれ?」


「覚えがないようだな」


ローは“シルバーズ”の意味を考える。


難しい顔をするローにわたしは尋ねた。


「それがどうかしたの(´・ω・`)?」


「シルバーズ…」


ローの発したその言葉にわたしは顔色を変える。


「その言葉には敏感なんだな」


「……ぃゃ……それは…」

「ま、世の中シルバーズなんて意味たくさんある 俺にはこの意味わかんねぇ」

ローは嘘をついた。


本当はシルバーズと言えばシルバーズ・レイリーしか思い当たらない。


わたしの答えを導き出す。

「お前、どこからきた?」

「え?あの島に名前なんてあったのかな 無人島だったから」


無人島…


ローの中にまたキーワードが増える。


「なぜ海に出た?」


「探している人がいる…まだ全然探せてないけど」


それだけ聞くとローはわたしに麻酔をした。



探しているのは父親


足に小さなシルバーズの文字


無人島にいた意味


俺の考えが当たっていたら、こいつは命を狙われる立場だ。


シルバーズ・レイリー


その娘か…………




ならただ者じゃない


ローはわたしの乗船を認めた。


わたしはローがわたしの正体に気づいているなんて思ってもみなかった。


そしてわたしは長い長い麻酔の眠りから目を覚ます。

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