MORE(ロー長編)【完結】
□no.8
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その頃ベポが去った食堂で、
「船長、いいんすか?行かなくて」
シャチが夜ごはんを食べながらローに聞く。
「別にいい」
「船長が女をこの船に乗せるなんて、あの子何者なんですか?」
ペンギンはシャチのお肉を横取りしながら尋ねる。
「おいこら、ペンギン」
「特に理由はない。ベポの恩人程度だ」
「本当にそれだけですか?」
「ベポが仲間だって言うんだ 無理に引き離せねぇだろ」
本当はローはわたしがレイリーの娘だと気づいている。
きっとわたしの力が気になったんだと思う。
冥王と言われたシルバーズ・レイリーがわたしに授けた力を、そして運よければレイリーを見てみたい そんな好奇心だった。
最初はね…