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□彼女が幼女に若返り
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僕は今時計塔のてっぺんにいます。隣には僕のぺっとのベヒモスもいます。


昨日途中から記憶がありません。兄上に聞けば僕は記憶喪失になっていたらしいです。


名無しにも沢山迷惑をかけました。だから僕は今日名無しに謝ろうと思います。


ですがなぜだかあまり気が乗りません。だから時計塔にのぼってキブンをまぎらわせていました。


プルルルルル…―――



「兄上?」


『アマイモンか!?』



電話にでたら兄上の焦った声が聞こえました。



『今どこだ!?』


「時計塔のてっぺんにいます」


『今すぐ私の部屋に来い』


「…わかりました」



『早く来いよ!』と僕は念を押されました。兄上があれほど取り乱すのは珍しいです。


僕はベヒモスの鎖を引いて兄上の部屋に向かいました。












「兄上ー来まし「名無し!止めてください!!」…?」



普段言葉を遮られるのは嫌いだ。けど兄上は別です。僕なんかより遥かにお強いのであまり気にしません。なにか言ったら一発で終わりです。

そんな兄上に弱点はあるのか常々に考えていました。



「兄上の弱点は幼女ですか…?しかし幼女に名無しと名付けるのはどうかと思います」


「アマイモン!!私は別にこのこに名無しと名前をつけてない!!彼女事態が名無しだ!!」


「……?わかりません。名無しの子供?」



自分で言ってイライラしました。何故でしょう?イライラしたので兄上の腕のなかで暴れている名無しとやらをつかみあげてみました。



「君は誰ですか?」


「名無しですっ」


「本当の名無しは何処に隠したんですか?」


「ほぇ?わ、わたしが名無しだよ!」


「嘘は嫌いだなぁ」



少しだけほんの少しだけ殺気を放てば名無しとやらは小さく身震いして、僕の腕の中で暴れました。



「いやぁ…めひぃすと!!めひぃすとぉ…っ!!」


「はいはい怖かったですね!……アマイモン彼女は名無しだ。私が手違いで小さくしてしまったのだ!!」


「あぁ…そうでしたか……」



しかし名無しがあの名無しだとわかると兄上にひっついている名無しがほしくてたまりません。

ついでに兄上が邪魔ですしイライラします。



「名無し仲直りしましょう」

「なかな、おり?」


「そうです。すいませんでした。僕はアマイモンです。よろしくお願いします」


「あまいもん!!あまいもんかぁ…よろしくね?」










名無しが幼女に若返り
「(可愛らしいです…可愛らしいくて食べたいです)」
「アマイモン…」














end

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