日常生活
□ここまで似てない双子も珍しい
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『燐君さ、私達死んじゃうのかね？』
「さぁーなでも確実に言えるのは帰り道もわからないってことだな」
『燐君やい』
「ん？」
『今って昼休み？』
「そーだぜ！」
『生徒の大事な昼休みを奪っちまうとは。燐君！本当にごめんなさい!!』
「気にすんなよっ!!」
『ありがとう燐君！ありがとう燐君！』
「こ、怖ぇーよ!!」
『そんな燐君に私からプレゼント！』
「なんだ!!」
『手持ちはこのキャンディー３つのみ。味が美味しくて私は大好きなんだよね。付き合わせちゃって悪いね！』
「名無しありがとなぁ!!そんで俺は別に気にしてないからよ！」
『燐君はお釈迦様かだ!!』
「んなこたぁねーよ、へへ。んじ、俺は打開策として雪男に電話する！」
『雪男？ま、頼んだ!!』
「お！雪男か？」
《兄さん！どこにいるかわからないから先お弁当もらったよ》
「今暇か？」
《暇といえば暇だけど…どうしたの兄さん？》
「雪男！"一見女子だけどただただスカートはいた男子"の木知ってるだろ？」
《あぁ…あの木ね。うん知ってるよ》
「そこでさ、俺たち迷子なんだぜ！へへ！だから助けてくれよ！」
《………っはぁーわかった。そこから動かないでよ兄さん》
「さんきゅーな!!」
『雪男君は!?』
「来るってよ！」
『良かったー。てか燐君雪男君とは誰なんでしょう？』
「あ！雪男は俺の双子の弟だ」
『双子の弟君かぁ。兄が燐君だけにしっかりした弟君なんだろうね…』
「そうだぜ！さすが俺の弟だ」
『誉められてないんだからな燐君よ』
「そうなのか？」
「そうだよ兄さん。全く…」
『あ！多分雪男君が来てくれた!!雪男君ですか？』
「ハイ。雪男ですけど…」
『やったー！雪男君だ!!燐君やったぞ！』
「よかったな！」
『雪男君やい。お忙しいのにありがとうございます！』
「いえ気にしないでください…えっと？」
『あぁ名無しだよ！敬語はいらないからね！っても雪男君は多分敬語抜けなさそうだけど、へへ!!』
「名無しさん、兄が迷惑をかけてすいません」
「俺か!?」
『いやいや巻き込んだのは私の方なんだよ雪男君。燐君は私のためにと学園内の南棟の男女のトイレにつれてってくれようとしただけ。元はと言えば私が南棟を知らなかったから…ほんっとすいませんっ!!』
「きれーなスライディング土下座だな！」
「兄さん！名無しさん顔を上げてください。僕が南棟まで案内しますから！」
『神様！』
「じゃいきましょうか」
『雪男君！ありがとうね燐君も』
「いいえ」
「おう!!」
『でも、燐君は私のきれいなスライディング土下座を笑ったからあめちゃん一個返せ』
「ちぇ…」
『はい!!雪男君！君には色々お世話になるからこのあめちゃんあげるね！燐君のて汗でベトベトだけど』
「て汗なんてついてねーよ」
「兄さんのことだし着いてそうだけどね…。名無しさんありがとうございます」
『いいえ！』
ここまで似てない双子も珍しいけどやっぱり少し似てるかも