日常生活
□過保護な悪魔の弟君
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『ここが南棟のトイレ……あまり使われてないから綺麗だ。あ!でもやっぱりちょっと汚れてる…。さぁ…やりますかっ!!』
「なにを殺るんですか?名無し?」
『ん?あ!アマイモン君がいる!ここは女子トイレだぞ!?って違うか。こんなところにいたら祓われちゃうよ?』
「名無しはボクが簡単に祓われると思いますか?」
『うん…あまり、いや、不思議。全然思わないや』
「それに名無しも祓魔師でしたよね?ボクを狙ってるんですか?」
『いやいや…私はアマイモン君を祓ったりしないよ!アマイモン君は私の大切なお友だちなんだからさ!アマイモン君は違うのかな?』
「ボクも名無しは大切なトモダチです」
『相変わらずアマイモン君はメフィストと違っていい子だね〜バカメフィストに言ってやりたいよ!』
「名無し!」
『どーしたの?』
「ボク暇です。だから大切なトモダチのためにボクが掃除を手伝います!」
『いいよ!悪いし』
「手伝います。ダメですか?名無し?」
『わ、わかったよぅ。可愛顔して!まったくお姉さんをたぶらかすなんて!!』
「名無しこれで床を掃除すればいいんですか?」
『そーだよ!水と洗剤まいてあるからゴシゴシすれば泡立つからね!』
「ワーイ泡立ちました」
『じゃ私は便器磨くんで何かあったら呼んでね!』
「わかりました。ベヒモス!」
《ガウガウっ!》
「あ。ベヒモスそっち洗剤いっぱいまいてありますよ」
ドンガラガッシャン
「あー転びましたねベヒモス」
『あーって棒読み!ベヒモス何したのさ!もうアマイモン君の側でジッとしてなさい』
《ガウ…》
『アマイモン君ベヒモス見ててよ?そんで掃除終わったらベヒモスつれてスイーツ食べにいこ!』
「ワーイ」
《ガウ!》
『んじゃ次こそ気を付けてね!』
「わかりました。ベヒモス今回は大人しく待機していてください」
《ガウガウ!!》
「にしても掃除とは大変ですね。これでいつも名無しは掃除してるんですね…」
ボキッ!!
『アマイモンくーん?しちゃいけない音したけど大丈ー夫?』
「はい。大丈夫です。少しベヒモスの足の骨が折れただけです」
『えぇ!?一大事じゃん!?ってかブラシおった音じゃんか!』
「力が入ってしまいついボキッと…」
『ついでボキッね…。はぁ…アマイモン君は下がってベヒモスと見学いいね?』
「……わかりました」
『んじゃ、さっさと終わらせるね!』
過保護な悪魔の弟君は馬鹿力です