日常生活
□上一級祓魔師の野外授業
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キーンコーン…
「はい。授業はここまで」
「雪男の授業は眠たいなぁ…はぁ…」
「燐はいつもねてるでしょ」
「そーだけどよ」
「奥村くん杜山さん。引き続き対悪魔薬学をします。次は屋外なので皆さん準備をして玄関に集まってください」
「先生」
「なんですか?勝呂くん」
「つぎはグリモア学じゃないんですか?」
「ハイ。少々変更がありましたので次も僕の授業です。皆さん質問はないですか?……では、多少服が汚れるそうですので体操服など汚れても良いものできてください。判断は皆さんに委ねますので」
「わかりましたー」
「では、解散」
『アマイモン君!くれぐれも気づかれないでね!甘井紋君だかね!』
「わかりました。甘井紋です」
『よし、じゃみんなが来るまでで待とうか。あ、最近発売した新作アメちゃんアマイモン君1つどーぞ』
「名無しありがとうございます」
『いいえ!』
「お!?名無しじゃんか!?あれ?次の授業は名無しなのか?」
『そーだよー。祓魔塾の生徒達って燐君達だったんだぁ!今日はよろしくね』
「おう!」
「名無しちゃんや〜運命感じます!!籍入れます!?」
「志摩さんまたそないなことゆーて…」
『へへ…あぁ!雪男君よろしくね!』
「こちらこそ!で、そちらの方は?」
『あああああ!こ、こっちの方は清掃員研修生で甘井紋さんですぅぅ!』
「名無しがどもってどうするんですか?甘井紋です。研修生です。よろしくお願いします」
「こちらこそ!では、名無しさんお願いします」
『はい!!皆さん今日対悪魔薬学をもつ名無しです。ただの清掃員ですけどよろしくね!今日植えてもらうのはポピュラーな薬草アロエと音切草、アホ理事長たっての希望のアサガオを植えます。本当になめられてるね気持ち悪い』
「名無し兄う『甘井紋君どーしたって?』……っち」
「では、皆さん名無しさんの指示に従って作業開始してください!!」
『アロエは難易度たかいぞ〜』
「さんちょさんだねニーちゃん!!」
《ニー!!》
『お!早速マイエンジェルしえみちゃんが動き出した!!』
「名無しちゃん!!わかりません!!」
『志摩君は1人でちょっと挑戦ね!竜士君子猫君神木出雲ちゃんはこっち来てね!燐君はしえみちゃんに教えてもらって』
「名無しちゃん酷い!!あかん泣いてまうわ!!」
「ボクは何しますか?」
『甘井紋君も私の手本みて挑戦しよっか!』
「ハイ」
『今日は種とかを植える方法じゃなくてもとあるアロエから新しいアロエをつくる切り戻しをしまーす!!あーゆーおーけー?』
「で、どーするの?」
『神木出雲ちゃんはツンデレなんだね。可愛い〜あとて"青カビ滅菌方法"教えてあげる♪』
「い、いらないわよ!」
『グフフ。切り戻しってのはアロエの仔。所謂枝を切り離して土に挿す方法のこと。丁寧に切ってこうプスッと指してはい終了。やってみてね。音切草は種をばら蒔けば生えます』
「てきとーすぎるぜ名無し!」
『燐君てきとーではないよ。音切草は雑草根性だからどこでも生えるからさ!まるで燐君のように!わかったかい?』
「おーわかった!!」
「名無し鉢がわれました」
『えぇ!?』
「脛にぶつけました」
『脛強っ!?』
「名無しさん!!アロエうまく刺さりまへん!どないするんですか!?」
『竜士君切り方が雑なんだよ。まっすぐに。あるぇ?以外と不器用?』
「名無しちゃん虫!!ぎぃやぁぁぁぁあ!!助けて坊!!子猫さん!!」
「志摩落ち着け!そっち鉢がいっぱいあるえ!!」
「志摩さんとったりますから止まって下さい!」
「無理ぃぃぃぃ!!あかん逝ってまいそう!!」
「いでっ!!志摩俺の足踏むなよ!」
「堪忍んんん!!」
『はい暴れない。走ると余計揺れて虫も落ちまいとしがみつくからね。子猫君はいっ!!とって!』
「……とりましたよ志摩さん」
「堪忍え!!子猫さん!!ほんまありがと!!」
「名無しさんちょさん植えたよ!つぎアサガオ植えていい?」
『いいよ!どんどん植えてね!』
上一級祓魔師の野外授業は賑かです