日常生活
□公務員と候補生と稲荷大明神と
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「すんげぇ!!祭りかなんかか」
「よるなのにどんちゃん騒ぎだね!」
『しえみちゃんがどんちゃん騒ぎとか可愛すぎ。録音するからもう一回言って!!』
「名無し本格的に変態みたいだぞ!!」
「無名さん!毎年ご苦労様!」
『いえ。私の仕事なので…おきになさらないで。今のところは大丈夫ですか?』
「えぇ、なんの問題も起きてませんよ!して、二人は?」
「候補生奥村燐だ。よろしくな」
「同じく候補生の、も、杜山しえみです!!」
『任務の見学をさせるように言われたので。すみません、邪魔にならないように……』
「大丈夫ですよ!では、無名さんお願いします!」
『はい』
「名無しなにすんだ?」
『ここは稲荷大明神の信仰地域なんだ。年に一度町を上げて稲荷大明神へ信仰を表す祭りをしてるんだよ』
「すごーい」
『で、私はこの町の祭りの無事終わりを見届ける任務』
「へぇ…でもすげーじゃん!!毎年忘れないで祭りするなんて!」
『ははは。違うよ燐君。ここの稲荷大明神はつい最近まで忘れられててさ…神を信仰し崇めることて地域の安全や豊作を促すんだけどね。この町はそれをするのを忘れて毎日遊んで暮らした。そしたら稲荷大明神はお怒り。信仰を失うと憎しみや憎悪で神は悪魔に落ちちゃって。んなことがあったからこの町は毎年お祭りをしてるんだよ』
「忘れてて暴れだしちゃった稲荷大明神様はどーしたの?」
『その暴走をとめたのは何を隠そう私だからね。だからもう二度と災厄がふりかからないように見に来てるんだよ』
「名無しってしっかりした祓魔師なんだなぁ…すげーじゃん!!」
『さっ、大明神にあいにいこーか!』
「うん」
「おう!」
《今年も来たか小童!愉快愉快!》
『来てやったよ?はい、聖酒高いから残さず飲んでね』
《小童。今年も会えたこと嬉しく思おう。おっ死んだと思ったわ》
『失礼な狐野郎だ。祓うぞ!!まぁ、今年も騒ぎを起こさずによろしくな』
「名無しはあの狐さんと喋ってるの?燐?」
「そうだろ。てか、名無し声聞こえてんのか?」
『うん!聞こえてるよ?』
《愉快愉快。小童が3人…。今年も愉快愉快》
『愉快×4だ、と!並大抵じゃない!!』
「名無し稲荷大明神様は何て言ってるの?」
『《ふぉふぉふぉ…愉快愉快。おなごが2人愉快愉快。ふぉーふぉふぉ》だってさ!』
《小童め。過ぎると貴様を食らうぞ。それも愉快愉快》
『だからしえみちゃんきをつけてね!エロ大魔人だからっぶほぉぁっ!』
《小童ぁぁぁ!霊で食い殺すぞ!?》
「名無しそいつ炎出してんぜ?大丈ー夫か?」
『照れ屋なんだそう信じたい…』
公務員と候補生と稲荷大明神とで晩酌を!!