憂いが混ざる空の果て

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「さっそく候補生になるための勉強しましょう☆」


「兄上仕事おわったんですか?」

「そうですよ兄上さん。私に構う暇があったら山積みの仕事片付けてください!」


「黙りなさい」


「はい、すいません」


「名無しは弱いですね」



だって兄上さん私に傘押し付けてるんだよ?地味に痛いのに。

謝らないとはなしてくれないじゃん?



「さっそく……祓魔師の称号について知ってますね?」


「本で読みました」


「結構☆では今からあなたにどんな称号をとるか試してもらいます。アインス☆ツヴァイ☆ドライ」



ポンと可愛音がしたと思ったら机の上には今までなかった武器やらなんやらがおいてあった。



「どっからだしました?」


「悪魔ですからね☆」


「便利な言葉ですね。しまいには悪魔で理事長ですからとか言い出しそうで怖いです」


「私は名無しさんの方が怖いですよ。法に引っ掛かりそうな際どい言葉使わないでください」


「イエスマイロード!!ぶふっぁ!?」


「おっと手が☆」



叩かれた頭を指すって机の上の武器を持ってみる。確かな重みがあって本物なんだと実感する。



「初めは騎士からです」


「私中学の頃剣道してました!!大丈夫だと思いたいです!!はい!」

「なに1人で喋ってんですか?」

「フンッ!!フンッ!!あ、でも以外と素振りできる!!フンッ!!」


「ちなみに実績は?」


「全国7位です!!」


「また微妙な所にいますね…。まぁ、でも騎士もとってみてはいかがですか?」


「そうしてみます!!」



兄上さんは一枚の紙の【騎士】に丸をつけた。

そしてまた私に向き直る。



「……」


「……」


「……まだ取れと?」


「はい☆」


「……」



なんて奴だ。有無を言わさないあの目。まさにハンターだ!!……じゃなくて。

騎士はありにしてもあとは頭を使いそうなのばかり。

あ、でも竜騎士は銃だったよね。無理そうだけど。



「あの私はノーコンなので竜騎士パスです」


「では必然的に、医工騎士、手騎士、詠唱騎士のどれかですね」


「一つという選択肢は?」


「そんなものちり紙交換に出しました☆」


「え?出せるの?交換品はなんだったの?」


「トイレットペーパーの芯…ですかね?」


「私の意見はトイレットペーパーの芯と同じってか!?」


「そうなりますね☆」



お茶目だなんて言ってやんないからな!代わりに髭を引っ張ってやろうと手を伸ばしたら一瞬で叩き落とされました。


痛い!!






end

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