憂いが混ざる空の果て

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「兄上さん兄上」


「なんですか?」


「最近わりと重大なことに気づいたんですよ私」


「名無しのことですし実はカツラだとか?」


「アマイモンさん!?いえ全然カツラじゃないですよ?割りと髪は細いけど毛量多いし…ってちがっーう!!」


「ノリツッコミですか?」


「やりますね☆」



なんで貴方たちとはなすとこんなにも体力を消耗するのだろうか。
生気でも吸ってんのかな、悪魔だけに。



「お望みとあらば吸いますよ?」

「兄上下ネタですか?」


「……私って19歳なんですよね」

「「……」」



そんな心底興味ないみたいな顔しなくても。

本当のことなんだから仕方ないでしょうが。



「なので制服とか今さらなんですよね。コスプレになっちゃいますよ」


「名無しさんなら高校生に見えなくないですよ。なのでお気になさらずに☆」


「気になさらずにって言われても。気になりません?」


「特には。ただ祓魔塾に通い勉強するだけですし、候補生になるまではあまり関わらないじゃないですか?」


「まぁ、そうなんですけど」



だからって15歳に混じり19歳が1人ぽつんと勉強するのもどうなのかな。

だいたいが制服とかきたくないんですよ!一番がそれなんですよ!


「アインス☆ツヴァイ☆ドライ」

「わぁっ!!」


「制服です。今更どうにもなりません。午後から顔出しなんですから腹を括ってください☆」


「……はーい」


「やけに不満気ですね。きせてあげましょうか?」


「結構です!」



この歳で制服をきせられるなんてとんだ羞恥プレイだよ!

見せられる側もどんなんだよってなるよね。













end

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