憂いが混ざる空の果て
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「ここが祓魔塾の教室…塾生少なっ」
「先日色々ありまして…本来ならまだちょっと多いですよ?」
「そうなんですか?」
以外と普通の教室。強いて言うなら窓がない。他はいたって普通なんだけど祓魔師って言うくらいだからもっとすごいのかと思った。
「3人しかいないし、自己紹介してしまいましょう」
「え!?」
早い早すぎる!!
まぁ、3人だからましだけどさ。
「今日から祓魔塾に通うことになりました無名名無しです!よろしくお願いいたします!!」
「無名さんは候補生になるまで基本的に皆さんと別行動です。皆さんのほうが先輩になるので勉強など教えてあげてください」
「よろしくね名無しちゃん」
「うん!」
しえみちゃんに笑い返す。
やっぱり癒されるなぁ…。
ガラッ
「お?」
「オハヨウ諸君!!」
教室のドアが開かれたと思ったらここの塾生であるう青年がたっていた。
その頭最高なんですけど!?
笑いそうになるのをこらえているとしえみちゃんの顔から笑顔がきえていた。
「少ねーな…あれ…京都の三人組は?」
「……病院で検診受けてるから休みなのよ。三輪くんは入院してるし…」
「おーそっか!何も悪いことないといいけど」
なんだか不穏な流れになってきたな。
奥村先生も眼鏡をあげて鋭い目付きであのこをみていた。
私って入塾するタイミング間違えたよね?絶対に。
悶々と考えてたらしえみちゃんの怒鳴り声が響く。
すぐに奥村先生が止めるけど険悪ムードは晴れない。
「しえみちゃん大丈夫?」
泣きそうな苦しそうな顔をするしえみちゃん。
彼は奥村先生とどこかいくみたいだ。
「無名さん!」
「へ?」
「無名さんもこちらに来てください」
「え…」
まじかよ!
険悪ムード引き起こした少年と一緒にいけってか!?
まぁ…別にいいけど。
兄上さん帰ったら絶対に話を聞かせてもらうからな!
end