憂いが混ざる空の果て

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気まずい…。

どんだけ気まずいかっていうと静まり返った教室で屁したときくらい気まずい。

あ、でもそれは恥ずかしいか。
あぁーとにかく気まずいんですよ!助けてくれないか!



「お前誰なんだよ?」


「えぇ!?私!?」


「そーだよ」


「無名名無しです!よろしくお願いします」


「ケッ、今日からとかまた俺の監視役かなんかだろ?」


「兄さん!」


「私?監視役?」



もうわけわからん。勘違いしてんじゃねーよ!

奥村先生が彼にむかって兄さんだって。どんなギャグだよ。
笑えませんて!



「監視役じゃないし。君のこと知らないし…なんなんだよ……はぁー…」


「お、おい?」


「……なに?」


「悪かったよ。怒らせるつもりはなかったからよ。俺奥村燐だ」


「燐君ねー…奥村…奥村ぁ?奥村先生と一緒?」


「はい。双子でこっちが兄さんです」


「双子!?見えない!!」


「よくいわれる!」



さっきの邪悪な雰囲気はどこかにいっていた。

奥村燐君。本当は素直でいい子なんじゃないんだろうか?



「兄さんこれ兄さんのカリキュラム。こっちは無名さんの」

「え!?私のカリキュラム!?」


「フェレス卿がきめたらしいですよ?」


「俺と一緒なのたくさんあるな?」


「本当だ」


「無名さんの実戦はシュラさんが見るそうなので、頭を使う方は僕とフェレス卿です」


「……」


「名無しって実戦派なのか?」


「違うけど称号を騎士と手騎士にしちゃってさ…」


「だからシュラさんなんですね…」



納得したように頷く奥村先生。
私はそのシュラさん知らないんですけど?名前とさん付けからして女性だよね?

なんだか少し安心。













end

※少し時間枠操作していきます。ご了承下さい!

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