憂いが混ざる空の果て

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「ほえ…でかい…」


「トレーニングルームです。貸しきってるので…」


「奥村先生ってさ…」


「はい?」



燐はさっそくマシーンをみてはしゃいでいる。

入り口のベンチに座る奥村先生。うん、無理してるオーラが駄々漏れだ。



「私に敬語なんて要らない要らない!少しでも気抜ける場所があるといいでしょ?」


「無名さん……」


「それも!無名じゃなくて名無し」


「名無しさん?」


「そーそー!」


「なんだか姉を持った気分だな…」



あ、さっきより普通の雰囲気になった。

やっぱり先生って疲れるんだろうなぁ。
頑張れ奥村先生!!



「んにゃー…お前が名無しか?やけにチンチクリンだな!にゃははは!!」


「!チンチクリンって……!」



アンタが色々ボイン過ぎんだよ!
口に出そうになった言葉を飲み込む。
やってきたのはシュラさんだろう。袋になにかたくさん入っている。重くないの?



「あんたの監督の霧隠シュラにゃ!よろしく〜」


「お願いします!」


「まぁ…あんたは素振り100回。できたら五分休憩してまた素振り」


「え!?」


「燐お前はこっち!!」



シュラさんあなたものすごいこといったよ?なんでそんなに軽いの?

てか私の魔剣は素振りサイズじゃないのだよ!


シュラさんは燐君に蝋燭に炎をともせとかいってる。
マジックかい!



「……どーすりゃ…いいのさ」


「名無しさん!頑張って!!」


むっちゃいい笑顔でなにいってんの奥村先生。

この魔剣ちょー重いんだからな!


「はぁ…オン!」



そう言えば手のひらに魔法円が浮かんできてあの矜羯羅の魔剣。
相変わらず重いなぁ畜生!!



「かっけぇぇ!!」


「おぉ〜矜羯羅の魔剣か!!凄いの使うんだにゃ〜」


「矜羯羅の魔剣……聞いたことはありましたが始めてみましたよ…」


各々が矜羯羅の魔剣を見て感嘆の声をあげる。

やりにくいんですけど…。














end

不浄王編に突入します。

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