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□極限秘密。
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「だ・・・誰か来たらどう・・・す」


「見せつける」




「は・・・はぁッ!?そんなのッ・・」



「じゃ、声出すなよな?」


放課後の高校のロッカ-室で、まさかこんな会話がされているとは、誰も知らず。


日番谷はきゅ、と頼りなさげに一護のシャツの裾を掴んだ。
その手は微かに震えていて、大きい翡翠の双眸を行き場もなく揺らす。
一護はその手を大きく、暖かく包む様にして握ってやった。冷たく冷えた日番谷の手が、ぴくん、と反応を返す。


「・・・・冬獅郎」

「・・・・・・ん・・?」


「キス・・していいか?」


冬獅郎は頼りなさげに小さく頷いて返事をかえすと、一護はそっと日番谷の顔に自分の顔を近づけ、ふ、と触れるだけのキスをした。
その唇が離れた時、ふと目が合う。なんだか恥ずかしそうに行き場もなく反らされた翡翠の瞳。

「お前…なに黙ってんの?」

「だ、まってねぇよ・・」

「うっそつけ。恥ずかしい癖に」

「…あ!?いい加減な事いってんじゃ・・・・ッ…!!」

冬獅郎が顔を真っ赤に染めて反抗してきた所を、一護の口付けにより中断させる。
可愛い。一回キスしたくらいで、めっちゃ緊張してやがる。

一護は押さえのききそうにない理性をどうにかとどめながら、ゆっくりと口内に舌を進入させた。怖がらないように、ゆっくりと。

「ん・・・・・・ッ!!む、ッ…」

切なげに、苦しそうに吐出されたその声を、耳で感じる。
元から幼い姿からは決して想像できない低い掠れ声も、今だけは少しだけ上擦って。
時々、少年そのものの、幼い声をあげるときだってある。
冬獅郎は強がりだ。誰よりも弱くて臆病なくせに。

ゆっくりと唇を離すと、一息つく間もなく一護の舌が首へ下りて来た。首に感じる熱の篭った一護の舌の感覚に、
身体の神経全てが反応して、びくッ、と痙攣のような反応を繰り返す。
舌が降下する先がわからない。次はどこに来るのだろう。
そんな不安がさらに冬獅郎の理性を掻き立てて、疼く。

「冬獅郎・・・・・・」

「ば・・…・・ッかやろ……耳元で喋んな…ッ!!」

「心臓破裂しそうか?」

クス、と一護が笑ったのが分かる。その吐息にさえも今は異常なまでに反応してしまう。
情けない。一護の言う通りだ。こいつには全部気付かれるんだ。
隠せない。

「・・…・・・・ぅ、・・待・・・」

「待たない」

「・・・・・・ま、だ・・何も言ってねぇよ・・」

「嘘・・言いかけた。「待って」だろ?」




ほら。
見透かされてる。





なんだか慣れた手つきでシャツのボタンを外されて、いつのまにか上半身に舌が届いてた。
胸の突起に軽く歯を立てられ、冬獅郎は思わず固く目を瞑る。


「ひッ・・…ッ」


もう一護は何も言わない。ただ愛撫に神経を向け、ただ冬獅郎を追い込んでいくだけだ。
それが嫌だ。妙にリアルな水音が、このロッカ-室に響くのが、更に理性を飲みこんでしまう。
しばらく胸の突起を愛撫したかと思うと、細身の冬獅郎の腹を撫でる様に舌で降下し、
制服のベルトに手をかけた。
否定する間もなく露になる日番谷の下肢に、一護はそっと舌を這わせた。

「どこが良い・・・・?ここか?」

「…ッ…聞くな…・・そんなの・・…・・!!」

「分かんねぇんだから仕方無いだろ?・・…ここどうだ?」

と、世界で一番恥ずかしい質問を受けながら舌を這わせられたその場所に、冬獅郎は悲鳴にも似た声をあげた。

「ッ・・ぁあ!!・・・・・・・・・・ッ…」

「はは、身体は正直なのになー・・。お前自分の身体見習って素直になれよ。」

「ッ・・・・・はッ?・・訳わかんねぇこ、と…!!」

「・・まぁいーや。場所は分かったんだし。」

と、不吉な笑みを浮かべながら冬獅郎の硬く膨れ上がったそれを口に咥え、先端を舌で弄びながら手で根元を擦っていく。
あまりに完璧すぎるその行動に、冬獅郎が耐えられるはずもなく。

「ひッ、ぅ、あ・・・・ッ!!・・…・・い、ご、一・・護、一護・・…!!」

限界も近いのか、顔を赤らめて必死に自分の名を呼ぶ相手の姿が、余計に愛しくて、余計に苛めたくて仕方なくなる。
だんだんと声も上擦って、時々詰まったような声で唇を噛む。

「ほら、イけよ」

一護は口を離すと、促がすかのように手で根元を揉んだり擦ったりし始めた。
冬獅郎も、もう抵抗することは無く、だんだんと腰が浮いて、上擦った声をあげるばかり。


「だ、駄目、ッ・・そ、な…激しく・・・・!!!」

「駄目って…ここまでやってイかないつもりか?」

「そ、ん…ッそれ、は、・・・・ぅ、んぁ、あ…ッ」

それは・・と、冬獅郎が何か言いかけて居たが、絶頂が近いようでその言葉は途中で遮られた。

「あ、ぁ、ッ…イ、く、・・…も、駄、目ぇ・・・・ッ!」


霰も無い上擦った声と共に、勢い良く吐出された白濁の液体を一護は手を添え受け止めた。
ドクドクと脈打つように吐出された後、冬獅郎は疲れきったようにその場にドサ、と寝転がって、
一護にそっと抱きかかえられる。不思議と抵抗する気はしない。ただ身を任せるだけ。


「疲れた?…気持ち良かっただろ?」

「…ッ・・…馬鹿じゃねぇの・・もう・・」


ぐた、と力無く一護に身を任せる冬獅郎に、一護は触れるだけのキスをした。
今度はなんの抵抗もなく、すこし熱を帯びたその唇に触れることができた。

「・・・・・・ん…」

「や・・っちまったな。ロッカ-室で。」

「誰のせいだよ…・・馬鹿じゃねぇの・・?考え無し・・・」


「うっせ、誰が考え無しだよ!!」

「お前だよ」




ロッカー室で響いた笑い声。
それは確かに二人のもので。



二人だけの秘密ができた、と一護は心の中で思った。
お互い誰にも言えやしない、極限の秘密。

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