Poetry book 2006

□今日の朝も君を待つ
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朝のホーム
電車を待つ君を見かけて一目惚れ
さりげなく隣に座って
少しの時間を過ごす

夕方のホーム
この時間に初めて君を見かけた
少しの勇気を出し
君に話し掛けた
笑ってくれた君に
本気の恋になった

毎朝のホーム
君を初めて見つけ しゃべった
あの場所で待ち合わせ
いつのまにか
恋人同士になっていた

二年後のホーム
終電を待ちながら
君に別れを告げられた
去って行く君の後ろ姿を見ながら
一人 座り続けていた

恋が始まったこの場所で
君はもう 終わらせてしまった
やっと立ち上がる
この初恋を忘れようか
頬を伝って流れる
涙を最期に……





2008/11/17 萱乃弥波



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