ON物語
□窓から覗く月
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ちょっと横になるだけ
すぐ起きるつもりだった
夜ご飯食べてお腹いっぱいになったせいか、1時間ほど寝てしまったみたい
起きたら大野さんの顔が。
鼻の穴に指を入れられる、
というイタズラで起こされた
「もー、」
「ふへへ」
「ふへへ、じゃねーよ」
「めっちゃ可愛かったよ」
「いいよ、そういうの///」
///
いい年の大人が可愛いって言われて照れて反応に困ってる、っていうね
いつからだろう
いつからこうなったのだろう
ちょっと早めのお風呂に入って。
うちだと大野さんが趣味のものは何もないからつまんないのよね
さっきからあの人、スマホ片手にボーッとテレビ観てる
「ねぇー、おーのさん」
「えっちしよ?」
座って退屈そうにしていた大野さんの背中に抱きついて甘えてみた
「おっ、素直だな。今日は」
「どしたの?」
素直だねって言われると照れるもので。
「も〜止めてよ」
「そこは『いいよ』って言えば良いのよ///」
自分もシたいくせに。
「んふふ、」